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アウトロー俳句 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2024/01/29

歌舞伎町に句会を持つ著者が選んだ、歌舞伎町に集まってくる人々の句を集めたもの。 アウトローというタイトルに、暴力的?とか成り上がり?とか考えてしまったけれど、本来の意味である枠から外れたもの、そう生きていこうとするものなんだと感じる。 歌舞伎町がアウトローの入れ物なのか、アウトロ...

歌舞伎町に句会を持つ著者が選んだ、歌舞伎町に集まってくる人々の句を集めたもの。 アウトローというタイトルに、暴力的?とか成り上がり?とか考えてしまったけれど、本来の意味である枠から外れたもの、そう生きていこうとするものなんだと感じる。 歌舞伎町がアウトローの入れ物なのか、アウトローだから歌舞伎町という環境に流れ着くのか。風景を読む中に、無味なようでじわりと広がる滲みのようなものが残った。 好きなのは 更新の度寒々とワンルーム 大根を静かにさせて漬ける祖母 湯たんぽの中に眠れる猫がいる

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2023/11/15
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確かゲーム吟行してた人だな、と読んでみました。ハードボイルドとでも言うのか、荒れたものごとに対する優しい眼差しがあってよかったです。西生ゆかり「蓑虫の中にこつそり二人居る」が可愛くて一番好きでした。アウトロー感薄いせいか隣のコメントでバレ句解釈を足されてたけど。

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2023/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ①木枯がバンドエイドを硬くする ②老婆かと思ったら内田裕也 ③浴衣着て立ってるだけのアルバイト ④看板が濡れてお客が入らない

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2022/12/16

咲良あぽろの句が結構好きだった カーナビを信じて沈むスポーツカー 駐車場雪に土下座の跡残る など

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2022/01/24

17音でこんなにも痛いパンチが打てるのかという気持ちよさ。北大路さんが参加されていた「ゲームさんぽ」のサイバーパンク吟行もとてもよかったです。

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2020/02/13

軽トラで持つていかれたぬひぐるみ/YUDU キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事/北大路翼 更新の度寒々とワンルーム/山中さゆり 呼吸器と同じコンセントに聖樹/菊池洋勝 トナカイの格好のまま舌打ちす/才守有紀 かつこいい車に乗つてゐて寒し/喪字男 駐車場雪に土下座の跡残る/咲良あぽ...

軽トラで持つていかれたぬひぐるみ/YUDU キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事/北大路翼 更新の度寒々とワンルーム/山中さゆり 呼吸器と同じコンセントに聖樹/菊池洋勝 トナカイの格好のまま舌打ちす/才守有紀 かつこいい車に乗つてゐて寒し/喪字男 駐車場雪に土下座の跡残る/咲良あぽろ 好きなのは少し壊れてゐるところ/白熊左愉 ラジカセをガムテで留めて村祭/喪字男

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2019/12/23

「屍派」俳句を主催している北大路翼は、小学生5年生の時に種田山頭火を知る。それ以降、自由律の俳句を読む。だから、この本には自由律の俳句が載せられている。その中からひとつ 停車場に土下座の跡残る これが気に入った人はぜひ読むべし!

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2019/11/28

NHK総合BS1スペシャル紹介! 新宿のアウトローたちが贈る不寛容な時代に疲れたあなたのためのアンソロジー(句集)。

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2018/09/16

短歌が好きだけど俳句がよくわからない 自分の気持をどのくらい込めればよいのかそもそもそういう発想がいけないのか 楽しい語のつながりとして楽しんだ 一家、屍、アウトローという意味付けは嫌い

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2024/03/03

歌舞伎町界隈を彷徨う「屍派」の俳人たち。 これはもー必ず面白い遊びになる。 オレも屍派になりたい。 何ひとつ持たなくても生み出せる俳句は、アウトローのためにある。 家元である北大路翼とは何者か? どうして、こんなにオレの感性とぴったりハマってしまうのか? コレ読んで分かった...

歌舞伎町界隈を彷徨う「屍派」の俳人たち。 これはもー必ず面白い遊びになる。 オレも屍派になりたい。 何ひとつ持たなくても生み出せる俳句は、アウトローのためにある。 家元である北大路翼とは何者か? どうして、こんなにオレの感性とぴったりハマってしまうのか? コレ読んで分かった。 つまり彼は小5で種田山頭火に出会ってる。 オレが山頭火に出会ったのは高校生になってからだから、北大路くんは早熟だ。つーか、オレが遅すぎたのか。 北大路翼と石丸元章が出会った時、屍派が生まれた。 そりゃー、オレが好きになるはずだ。 だって、石丸元章さんとは、以前、ツイッターで、ずっとやり取りしてもらってたし。 北大路も、元章さんの書いた名作『speed』を読んでいたらしい。 でも、元章さんが俳句をたしなむとは知らなかったって。 このロクでもない2人(ホメ言葉)が運命的に出会い、酒を酌み交わすうち「俳句で街を埋め尽くそう」 と盛り上がり、新宿の街へ繰り出した。 ・・・・心にグッとくるエピソードだ。 アウトロー2人は、歌舞伎町界隈を徘徊しながら、いかにも歌舞伎町的世界を見つめて吟行した。 ジャンキーの作家とアウトーローの俳人。 なんという感動的な出会いだろう。 ここに新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」が生まれた。 読んでて胸が苦しくなった。 涙が湧いてきた。 笑いが炸裂した。 笑いが止まらなくて涙が滲んだ。 ・キャバ嬢と見ているライバル店の火事 北大路翼 ・掃除機に入ろうとして止められる とうま ・春一番次は裁判所で会はう 喪字男 ・老婆かと思ったら内田裕也 花乃こゆき ・避妊具は出来損なひの熱帯魚 西生ゆかり ・炎天や家なきものは常に寝て 北大路翼 ・わしらみなアンチ巨人や月尖る 北大路翼 ううん、読んでると心拍数が跳ね上がってくる。 生きて動く言葉にブン殴られた気がする。 どの言葉も強い。 ドクドクと脈打つ心臓の鼓動が伝わってくる。

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