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茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会 中公新書596
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茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会 中公新書596

角山栄(著者)

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茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会 中公新書596

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2017/11/18
JAN 9784121805966

茶の世界史 改版

¥550

商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2023/10/09

世界史がマイブームなので読んだ。一度読んだことがあるが内容は全く覚えていない。 西洋の人は東洋に憧れていた!なぜならお茶に興味を持ったから!確かに当時の中国は発展していた印象があるから違和感ない。ティーカップは陶磁器を模していた。なるほど。お茶は健康に良い?悪い?そんな論争が当時...

世界史がマイブームなので読んだ。一度読んだことがあるが内容は全く覚えていない。 西洋の人は東洋に憧れていた!なぜならお茶に興味を持ったから!確かに当時の中国は発展していた印象があるから違和感ない。ティーカップは陶磁器を模していた。なるほど。お茶は健康に良い?悪い?そんな論争が当時の医者の間で論争になった。上流階級アピールのためにお茶と砂糖を求めた。日本は開国してお茶を輸出しようとしたけど上手く行かなかった。紅茶のシェアに割り込めなかったから。あとは三角貿易。 読みやすかったけど事実が書かれた文章の最後に筆者の意見が述べられていることがあるから、鵜呑みにせず一呼吸置いて考えることが大事だとおもう。

Posted by ブクログ

2023/09/01

角山栄氏が1980年に刊行したものを2017年に改訂した作品。 今作では主に大航海時代からの世界史をtea(紅茶)とcha(緑茶)を通して眺めているものである。 中高の歴史の教科書出てくる内容とteaとchaは密接に関わってくると考えるとなかなか普段飲んでいる茶に対する見方が...

角山栄氏が1980年に刊行したものを2017年に改訂した作品。 今作では主に大航海時代からの世界史をtea(紅茶)とcha(緑茶)を通して眺めているものである。 中高の歴史の教科書出てくる内容とteaとchaは密接に関わってくると考えるとなかなか普段飲んでいる茶に対する見方が変わってきた。 個人的には本作と川北稔氏の『砂糖の世界史』をセットで読んでみるとさらに奥深いものになるのでオススメです!(読みやすいのは『砂糖の世界史』の方だと思うのでこっちから読むのがいいかも…)

Posted by ブクログ

2023/06/23

大きな流れで「茶」の歴史をとらえると… 16世紀中頃ヨーロッパ人が最初に知るお茶は、「茶の湯」に代表される文化としての茶であった 17世紀はじめから実際に輸入される(オランダ東インド会社が日本の茶を輸入) オランダへはじめ輸入され、イギリスを含むヨーロッパ諸国の一部へ イギリ...

大きな流れで「茶」の歴史をとらえると… 16世紀中頃ヨーロッパ人が最初に知るお茶は、「茶の湯」に代表される文化としての茶であった 17世紀はじめから実際に輸入される(オランダ東インド会社が日本の茶を輸入) オランダへはじめ輸入され、イギリスを含むヨーロッパ諸国の一部へ イギリスで定着したもののあくまで飲料としてであり、かつ紅茶文化に仕立て上げられた(悲しい…)  そして日本の意向は無視され、資本主義的な商品へと成り替わる(悲しすぎる) (輸出当初は薬としての効能や、日本の茶の湯 芸能文化、伝統文化に惹かれ… というのもあったが、結局そういった文化は一部の限られた間でしか定着せず、基本は海外にはマッチしなかったようだ) 鎖国を終えたばかりの日本、貿易のイロハもまだない頃、開港後の日本は商品としての「茶」の厳しい競争の荒波にのまれる 競争相手は中国茶であり、また商売戦略に長けたインド・セイロン紅茶であった 物質主義が支配するアメリカやカナダ市場では、茶を「文化」として宣伝しようとした日本側の努力は、残念ながらこれに対抗できず 商品としての競争では敗北 (精神文化を強調した岡倉天心の書も静かな反響をよんだが、お茶が異国に浸透するほどではなかった) しかし茶の文化としては滅びたわけではない 茶の世界史は、近代物質文明における人々の生き方を問いかけているように思える …というのが著者の意見 ヨーロッパで最初にお茶を輸入してくださったのはオランダなのだが、 当初のお茶会が面白い 最初は砂糖を入れたらしい(紅茶じゃないですよ) 茶碗から受け皿に移して、音を立ててすすった 茶道の真似事か? 10〜20杯も飲んだ(トイレ近そう…) そのあとはブランデーが出されタバコ・パイプをふかす ご婦人たちのティ・パーティー お茶により多くのオランダ家庭が家庭破壊に(日本は何も悪くないけどね) そしてなぜイギリスで紅茶が浸透したか 茶が中国から運ばれる途中、暑さで緑茶が発酵して紅茶になったのは俗説! (この俗説は結構浸透しちゃってる気がする) イギリスは18世紀はじめまでは緑茶がリード 18世紀中頃から紅茶へ逆転  どうやらイギリスの水軟水が適していたようだ また他のヨーロッパに比べイギリスは伝統的な飲料が貧弱 例)ワイン…フランス、イタリア、スペイン さらには土着の代用茶がありこれが代わったのでは? コーヒーの供給確保での国際競争に敗北したしてことも要因か? 選択肢が茶にならざるを得なかったか? (意外とロマンはない(笑)) 日本を含むアジアにとって誇らしいお話しも少し… 意外にもヨーロッパ諸国の東洋へのあこがれはあったようである 食事マナーの素晴らしさや、美しい磁器や銀の皿、そして料理方法でも(魚や肉の骨はぬきとる、料理は切って出される もちろん箸は使うから手は汚れない)(当たり前)… 逆に当時のヨーロッパは、やたら量が多く、味付けや料理に工夫を凝らすということはない 肉は塩漬け、魚も干物、そしてテーブルに盛り皿でアラカルト風に並べてあって、それを各人は手でつまんでとって口に運んだ ナイフ・フォーク・スプーンはあるにはあったが、取り分け用であり、個人用のものではなかった 水またはワインを飲むグラスも、主として石のグラスで1つのグラスを回して飲んだ (意外にも西洋の食文化は遅れていたようである) そうヨーロッパ人は豊かな東洋の食事、文化への畏敬と憧憬があった 茶はその文化の一つのシンボル よって茶だけではなく、茶道具、飲み方、儀礼がセットになって彼らを魅了した だが、結局商品としては世界に通用せず商品としてのお茶は衰退 文化として茶道が生き残ることに… それでも近代主義、物質主義の行き詰まりから再び注目されるようになっているのは喜ばしいことですね 岡倉天心の「茶の心」にもあったが、中国からの文化を(中国では衰退したものの)日本が花開かせ、そして今なお継続して受け継がれる茶の精神はアジアを代表する精神文化だと改めて実感 と同時に世界的に飲料としてお茶って人気ないんだなぁ…と寂しい気持ちにも ある一定の視点から歴史を見るってやはり興味深い! 紅茶戦争の光と影では砂糖植民地と奴隷制、茶とアヘンについて書かれておりこの辺りは歴史の復習にもなります (「砂糖の歴史」も早く読みたいなぁ…)

Posted by ブクログ

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