小さな家の暮らし

柳本あかね(著者)

• 販売会社／発売会社: エクスナレッジ
• 発売年月日: 2017/09/01
• JAN: 9784767823805

商品レビュー

2025/03/04

30平米のワンルームに暮らす著者夫婦の暮らしの本。
このご夫婦はいわゆるミニマリストなのかもしれない。小さな家ゆえに、持っているものも少ないし持っているものも小さなサイズのものばかり。

ご自身の価値観をわかっているからこそ、かさばっても持ちたいものはしっかり買って持っている。
優先度をしっかりメリハリつけておられるのが伝わってくる。

はじめ読んだときは「やりすぎやろ」と思ったけれど、そうじゃないんだといまは読み終えて感じている。
削ぎ落として、削ぎ落として、その結果大切なものを本当に大切にした結果の暮らしが伝わってきます。

2023/12/02

小さな暮らしとは、狭くて不便な住まいで我慢したり諦めたりする生活ではなく、足るを知り、自分にふさわしい、身の丈にあった、ちょうどいい空間で、無駄のない、本当に好きなものだけと豊かに暮らすこと。

住スペースを小さくすることで自ずと自分に必要なもの・好きなものとそうでないものを選び取ることになり、結果居心地の良い暮らしが生まれていく。

筆者の生き方が定まった大人ならではの暮らしへのこだわりが詰まっていて面白い。持ち物も厳選されていて家具や雑貨などおしゃれで品があり参考にしたいと思った。

印象的だったのは、収納は自分らしさが表れる必需品からしまうこと。自分の好きなもの、趣味、これだけは外せない、人生にとっての必需品から定位置を決めてあげること。そうすることで大事なものが入りきらないという事態がなく、置き場所も満足いくところに据えられる。筆者なら本、和装小物、ミシン、手紙。

増えやすい本や服はスペースや数を決めておき、それを超えるようなら手持ちのものを見直すきっかけになるので、好きなものに出会ったときも躊躇わず買うことができ、スペースが限られているので適度な見直しで循環が生まれる。

日用品はサイズダウンすることで狭い部屋でも必要最低限のものを諦めることなく持つことができる。

自分の暮らしでいえば、気に入らなくなった家具を単に同じような形で新調しようとしていたが、まず自分の持ちものを総ざらいし、必要か否か、好きかそうでないかを考え取捨選択し、部屋の限られたスペースにどんな家具をどのように配置すれば居心地の良い空間ができるかを考えたいと思った。

2021/04/28

必要なものって実はほんの少しなのかもしれない。となると小さな家での暮らしも可能だな。考え方なのかも。