武田勝頼 試される戦国大名の「器量」 中世から近世へ

丸島和洋(著者)

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2017/09/01
• JAN: 9784582477320

商品レビュー

2024/11/02

非常に分かりやすく、かつくわしく書いてある。また筆者は入門書の次に読むことを想定しているみたいで、私みたいな知識の浅い人間にはバッチリでした。

2024/09/02

勝頼の出生と高遠諏方氏相続：
武田氏と諏訪氏
信玄と乾福寺殿の結婚
高遠諏方「勝頼」誕生
高遠領支配
思いがけない武田復姓：
信玄・義信父子の亀裂
勝頼と信長幼女の婚姻
駿河侵攻参陣
武田複姓
信玄死去
武田氏の家督相続と不安定な基盤：
甲陽軍鑑
勝頼家臣の世代差
内政基盤強化
長篠合戦：
武田勢と騎馬・鉄砲
兵農分離問題
膨大な戦死者
内政と外交の再編：
信玄本葬
同盟国支援の難しさ・興亡の出陣
甲相同盟崩壊と領国の再拡大：
甲越同盟と甲佐同盟
甲江和与
領土支配と家臣団統制制度
武田氏の滅亡―戦国大名の本質：
穴山信君離叛と新府城放棄
武田氏滅亡

2024/08/11

武田氏滅亡時の当主勝頼を題材とし、家督相続後の権力確立過程や長篠後の領国再拡大から滅亡に至る過程を辿ることで、戦国大名の特質と中近世移行期権力論が述べられている。軍事面だけでなく内政・宗教政策についての言及も興味深かった。