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定年バカ SB新書413
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
| 発売年月日 | 2017/11/01 |
| JAN | 9784797393392 |
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定年バカ
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商品レビュー
3.3
28件のお客様レビュー
『生きていくのに大切な言葉吉本隆明74語』 『無敵の老後』 『おれは老人?』 『自分がおじいさんになるということ』 『バカ老人たちよ!』 『こういう男になりたい』 そして本書とこれで勢古浩爾は7冊目になる。 なんだかんだ言って面白いのだった。 多分相性も良いのだろう。 「『孤独』...
『生きていくのに大切な言葉吉本隆明74語』 『無敵の老後』 『おれは老人?』 『自分がおじいさんになるということ』 『バカ老人たちよ!』 『こういう男になりたい』 そして本書とこれで勢古浩爾は7冊目になる。 なんだかんだ言って面白いのだった。 多分相性も良いのだろう。 「『孤独』にならないために、と人に勧められるのも 気に入らない。なにかをするなら、自発的な意志で すべきだと考えている」(P106)※ 「わたしはとくに人間嫌いではないし、 人見知りでもないと思うが、 ひとりでいることがまったく苦にならない。 ときには、むしろ好ましいとさえ思っている。」(P105) 「自ら進んで新規な交流をつくることを望んでいない」 (P107) 「わたしは、『みんなワイワイ楽しくやろうではない会』 みたいな『会』というものが好きではない。 『親睦』も好きではない。」(P123) こういうところだろう。 「自慢じゃないが、わたしは『歩く週刊テレビジョン』 といわれたのだ。」(P119) 実際そう思っていたので笑った。 「もう、おまえはなんでもかんでも、これは無理、 これは現実的ではない、しなくていい、ばかりで おもしろくない、不愉快だ、と思われることを わたしは多少気にしている。」(P141) こういう可愛気のあるところも魅力だ。 「なんだか功利的な気分もして、気持ちもよくない」 (P120) 「おざなりの助言や、おざなりの希望がわたしは 好きではないのである。こんな程度で大丈夫だろ、 と読者を舐めている書き手も好きではない。 だから読者が望んでいるかもしれない希望も、 わたしは軽々に書くことができない。」(P142) ベースに吉本隆明の存在があるので 通俗的な話をしても基本ラジカルなのだ。 「定年は誰にとっても初めての経験」(P32) の章は名文ではないだろうか。 P33 幼稚園や小学校や会社と定年がちがうのは、 定年以外はみな団体のなかに入っていくことだが、 定年はその団体から抜け出ていくことである。 P33 なにをしようと、またなにをしなくても、 平穏に生きられるだけで夢のようなことではないか。 P33 「第二の人生」とか「充実したシニアライフ」などの マスコミ言葉に踊らされないことである。 「老後資金は大丈夫か」「長生きするには」などの 不安を煽るような言葉に過敏に反応しないことである。 どいつもこいつも、あなたのじんせいなんかに なんの興味もないのだから。※ もちろん、だれひとり言葉の責任など とるものはいない。 P58 二十年が一度にやってくるわけではない。 P59 錯覚しないでいただきたい。 二十年が1度にどっとやってくるわけではない。 来るのは一日一日である。※ 人になんといわれようと、その一日一日を好きに 暮らせるならそれで十分である。 P59 わたしは今年で定年後十年になる。 一日一日ほとんどなにもしなかったら、 十年たってしまった。… じつをいえばそのような日々は悪くはなかった のである。なんの後悔もない。※ P63 武士が長旅をしていたとき、お茶を点てる。 同僚がそんなのんきなことをしている場合か、 と苦情をいうと、件の武士は、 「これもそれがしの一日でござれば」※ といって、ゆっくり茶を飲みほした。 (三津田富佐子『「ひとり時間」を愉しむ本』) P74 「一人でいることができるのは大きな能力でもある」 (竹中星郎『高齢者の孤独と豊かさ』) P105 竹中星郎氏は「ひとりでいることができることは 才能である」といっていた。そうではない。 性格であり、経験である。むしろ、だれとでも 仲良くできる人こそが才能だと思う。 P177 どうやら団塊の世代は葬式不要といいたがる ようである。旧弊にとらわれないぞ、ということ なのだろうが、口ほどにもなくすぐ腰が砕ける。 P179 なにもしなくていいのに、なにか自分らしいことを しなければならない、と考えすぎている。 P182 「これ以上長く生きたところで、その繰り返ししか 残っていないことがよく判っている。」 「葬式も行かない。大人数の会合はすべてお断りだ。」 「もういつ死んでも悔いはない。」 (渡辺格『定年おめでとう』) P186 定年退職して、うわ、これからまだ二十年もいきるのか、 長いな、どうするかねその二十年、と考えるのは 錯覚である、と本文でも述べた。 二十年はいちどきには来ない。 来るのは一日一日だけだ、と。 それに二十年がほんとうにやってくるかどうかも わからない。 P186 わたしたちが子どもだったころ、これからまだ 六十年以上も生きるのか、長いな、などと考えた子は ひとりもいなかったはずである。
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勢古浩爾、9冊目。 「それでも読書はやめられない」「まれに見るバカ」「女はどんな男を認めるのか」など独特な視点で世相を斬る内容は、多分好き嫌いの分かれるところ。 本書の内容は、地域デビュー、ボランティア活動、趣味のサークルなど定年後を彩る有意義な生活ではなく、むしろ「何もしない自由」を重視する。 本書でも、そんな自由人として紹介される渡辺格氏(68歳の時点で、「いつ死んでも悔いはない」という境地に)と、岩田アサコ氏(日本の総海岸線を歩いて日本一周を目指す「およそ260ヶ月、約22年の歳月を要する旅になる、私の定年はその時までお預けだ」と60歳で旅立つ)が登場。 本書では、二人のその後がわからないので、ネット検索してみる。 ▲《渡辺 格(わたなべ ただし、1937年4月22日 - )は、日本の文筆家、動物評論家。 東京に、フランス文学者・渡辺一夫の長男として生まれる。東京都立小石川高等学校卒、東京大学教養学部教養学科フランス科卒。大学卒業後、日本航空に入社、パリ、ブリュッセルに9年間滞在。1994年退社し、ヨーロッパ流の犬の飼い方に関心をもち著作、翻訳を行う。趣味の釣りに関する著作もある》(Wikipedia) 2005年68歳で出版された「定年おめでとう」からなので、現在88歳の様です。今も達者で何よりです。 ▲岩田アサコ氏 2007年に「ほぼろを売る」が発表されてからの情報がありませんでした。ただ、この日本一周の話は新聞記事にもなっていて、よく読むと海岸線を歩くというのは仮想の話で、実際には家の近所を歩いて累計距離で達成ということでした。この件、恐らく勢古浩爾氏も勘違いしている可能性がありますね。ちゃんちゃん。
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定年本は『~しなさい』ばかり… お金の準備はしたの?趣味は?地域デビューは?ボランティアは?友達は?仕事は続けた方がいい?などなど そんな論調に、少しプレッシャーを感じていました。そして、それがキラキラした充実した定年後の生活に必要不可欠なんだと思っていました。 そんなとき、...
定年本は『~しなさい』ばかり… お金の準備はしたの?趣味は?地域デビューは?ボランティアは?友達は?仕事は続けた方がいい?などなど そんな論調に、少しプレッシャーを感じていました。そして、それがキラキラした充実した定年後の生活に必要不可欠なんだと思っていました。 そんなとき、この本を読んで、 達人ヅラをしている人たちに騙されてはいけないと言われ、なるほどと頷いてしまいました。 輝いている人のインタビューや知識人といわれる人たちの思いつきの発言に、こうあるべき、こうしたら素敵な定年後ライフという幻想。 それから、こうしないと孤独・貧乏になってツライ生活になるという脅し。 それらに、プレッシャーを感じていただけのようです。 結論として、『自分の好きにすればいい』ということ…それだけのことでした。 そして、『人生楽しまなきゃいけない』病に感染していたようです。 早期退職して1年半、56歳の男性でした。
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