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ほんとうの花を見せにきた 文春文庫
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ほんとうの花を見せにきた 文春文庫

桜庭一樹(著者)

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ほんとうの花を見せにきた 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/11/09
JAN 9784167909567

ほんとうの花を見せにきた

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商品レビュー

3.9

27件のお客様レビュー

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2024/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きているとは何か。 日々をこなすのに精一杯で、ついおざなりになっていた生き方について優しく説いてくれる作品だった。 「心が動くこと。 誰かを愛したり、なにかを美しいと思ったり、成長したいと願ったり、自分をひどく恥じたり。 そしてなにかを強く感じること……。」 忘れずに心に留めておきたい。 全体を通して、未来へ進む、ということを3編異なる視点から描いている作品だと感じた。『ちいさな焦げた顔』は進む側の物語、『ほんとうの花を見せにきた』は置いていかれる側の物語、『あなたが未来の国に行く』は託す側の物語。ムスタァの「人間は、火だ」という台詞で分かった気になっていたけれど、最後の1編を読んで、バンブーも未来へ進むことができるのならば、人間とバンブーとの違いは何だろう?と改めて考えさせられた。

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2023/04/17

ひさびさに、本で泣いた。 印象に残った言葉は、 「おまえのここに、火がある。生まれた時から、ずっとだ。だから俺たちは必死でおまえを守ってきた。おまえは、火だ。命が尽きる最後の日まで、人間は、火だ。 そのことをけっして忘れなかったなら、このさきどんなに辛いことがあっても、おまえは...

ひさびさに、本で泣いた。 印象に残った言葉は、 「おまえのここに、火がある。生まれた時から、ずっとだ。だから俺たちは必死でおまえを守ってきた。おまえは、火だ。命が尽きる最後の日まで、人間は、火だ。 そのことをけっして忘れなかったなら、このさきどんなに辛いことがあっても、おまえはきっと生きていけるだろう。火だ。おまえは、おれたち二人が、いつさか気が狂いそうなほど深く愛するようになった、とくべつ明るい火だ。おまえの代わりはこの世のどこにもいねぇ。人間は、一人一人が、特別な火だ。 だから、消えるな。生きろ。頼む、がんばるって約束してくれ。戦うと言ってくれ。おまえの胸の火と、おまえのバンブーとの、けっして破れることのない永遠の約束を。」 長くてごめんなさい… 少し省略してますが、内容はそのままの形で載せました。 別れのシーンのこの言葉に号泣でした( ; ; )素直な言葉が言えなくなって、だんだん関係がこじれて、大事な気持ちが言えないまま突然訪れた別れ。最後の最後に想いが溢れるこのシーン、切なかった…。 いろんな人物目線で各章描かれ、真相や全体像が見えて、人間とバンブーの共存はむずかしいな…それぞれに想いがあったんだな…と思いました。 洋治の最期すごい辛かったな…。愛がどこまでもまっすくで温かくて、胸が張り裂けそうになった。

Posted by ブクログ

2022/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これまでの桜庭さんの作品を色々読んだけれど、 「私は作家としてこれからも、なにかをみつけては、指をさし、あなたがたに小声で名前をつけていきたいと考えています」がとてもしっくりきた。 「....誰にも単語にされていないけれども今を生きる人みんなが本当はわかっていること、きづいていること、それを小説にして、名前をつけていくようかことをしたい、....」 あー、桜庭さんだーって それだーって。妙にリアルで言葉にできないなあと感じていたけれど、そゆうことだったんだって。 それがしたかったのかって!!!! すごくすごく素敵です。よかったです

Posted by ブクログ

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