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満天のゴール
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2017/10/28 |
JAN | 9784093864800 |
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満天のゴール
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商品レビュー
4.2
104件のお客様レビュー
テレビドラマを先に見て手にとった作品。読みながらどうしても加藤シゲアキ(三上先生役)の姿が頭に浮かんでしまった。 過疎地での終末医療が大きなテーマ。精一杯生きて、満点のゴールテープを切ろう、そんなお話。 専業主婦だった奈緒は夫の裏切りに会い、一人息子涼介と一緒に、疎遠にしていた...
テレビドラマを先に見て手にとった作品。読みながらどうしても加藤シゲアキ(三上先生役)の姿が頭に浮かんでしまった。 過疎地での終末医療が大きなテーマ。精一杯生きて、満点のゴールテープを切ろう、そんなお話。 専業主婦だった奈緒は夫の裏切りに会い、一人息子涼介と一緒に、疎遠にしていた生まれ故郷丹後に帰る。母を亡くした辛い記憶のある病院は、過疎地を支える医療の砦。離婚をし、そこで看護師として働く決意をした奈緒が出会った若い医師、三上先生。彼がこの地で終末期の老人たちを見護るのには大きなワケがあった。 先生の辛い過去とそれを支えてくれた訪問看護師さんとのエピソードと、再会と再びの別れには、涙涙だった。失ったものは取り戻せないけれど、何か、代わりになれるような出会いがあって、人との巡り合わせというものに救いがあってよかった。
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京都駅から電車とバスに乗り継いで日本海側へと数時間。丹後といえば天橋立ぐらいしか思い浮かばないのですが、そこからさらに北へ半島のほうへ行くと舟屋と呼ばれる海に面して建て並ぶ漁師の集落があり、そこから山側に入ったあたりに奈緒の実家がある様子。国土地理院の地形図で確認すると600mぐ...
京都駅から電車とバスに乗り継いで日本海側へと数時間。丹後といえば天橋立ぐらいしか思い浮かばないのですが、そこからさらに北へ半島のほうへ行くと舟屋と呼ばれる海に面して建て並ぶ漁師の集落があり、そこから山側に入ったあたりに奈緒の実家がある様子。国土地理院の地形図で確認すると600mぐらいの山々が複雑に入り組んだ地形をしてて太鼓山683.2mの三角点の北側に5基の風力発電のマークがみえました。ここが廃止になった発電所跡地なんだとわかると臨場感半端なく伝わってきます。グーグルマップだと分かりにくいのですが国土地理院の地形図だと谷間にポツリポツリとある集落も確認出来て嬉しくなります。しかし、学校や郵便局、病院や交番といった地図記号が見当たらないのです。 そこは限界集落で医療過疎地帯。 どんな暮らしがあるのか藤岡陽子さんの小説はリアルに伝えてくれました。 奈緒は21歳で看護師免許をとり看護師として働くことなく京都市内のカフェでバイトしてるときに出会った男と一緒になって22歳で結婚、東京で専業主婦として11年。10歳の息子がいるのに突然離婚を切り出されて実家に戻る奈緒。マンションはそのまま子供と居住してていいが、養育費の代わりにローンは払うけど生活費は自分で稼いでくれとか身勝手に言ってるけど、旦那名義のマンションならローンの返済義務は旦那にあるわけだからそれと養育費を相殺とか納得いかない。ローンを完済してマンションを妻名義に書き換えたうえで、養育費と相手の女から慰謝料も請求できる案件じゃないかと思いました。 ここらの交渉は弁護士に任せて、この先の人生どう生きるか考えるのが得策ですね。 だいたい、京都のこじゃれたカフェにいる男って画家とか音楽家崩れが多いし、ちょっと気取ったところがあってお高くとまった暮らしぶりが性に合ってるわけで、家庭に収まって育児に追われbaba臭くなった女に興味が薄れていくとか当然の成り行きのようで腹がたつ。 まだ33歳。看護師の資格もあるし何とかなるでしょ。 それに小4の息子はしっかり者だし。 余談ですが、旦那と離婚して二人の子供の面倒見ながら看護学校に通って資格を取って看護師しているお友達がいるんです。シングルマザーで2人の子供も大学まで出して今は立派な社会人になっているのですが、今も現役で看護師続けてみえるんですよ。子育て終わって時間に余裕ができた頃から登山はじめられた山友なんですけどね。 山登りされる方って医療関係の方多いんですよね。あと警察や消防関係、学校の先生なんかも多いです。 人間関係でストレス溜まりやすい職場の人が多いところが共通してるのかなw 滑落して酷い怪我された人とかみかけたりすると、「誰か医者の方みえませんかぁ」って叫びたくなるのですが、叫ぶ前にその場に居合わせたり、怪我してる人、本人がお医者さんだったりとかいろいろあって、アルプス登られる方の10人に1人は医療関係者じゃないかって思うほどです。 さておき、実家に帰った奈緒は看護師として訪問介護の手伝いをする。独居老人とか終末医療ここらのワードは年を重なるごとに現実味を増してきます。 疎遠になっていくことは不安で孤独。身近なつながりがどれだけ心の支えになるか、はかり知れない。 なのに藤岡さんの小説は満天のゴールとゆう充実した達成感を与えてくれました。
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突然離婚したいと夫に言われ10歳の息子と家を出てきた奈緒。 結婚して以来帰っていない故郷である丹後に戻るも、母を亡くしてから父とは上手くいっていない。 そんな中で父が交通事故に遭い入院。 そこで医師の三上と出会い、持っていても使っていなかった看護師の免許で、病院勤務と訪問看護を始...
突然離婚したいと夫に言われ10歳の息子と家を出てきた奈緒。 結婚して以来帰っていない故郷である丹後に戻るも、母を亡くしてから父とは上手くいっていない。 そんな中で父が交通事故に遭い入院。 そこで医師の三上と出会い、持っていても使っていなかった看護師の免許で、病院勤務と訪問看護を始める。 三上には謎が多い。 一体何があるのか、母の死の真相は。 とにかく命の尊さがずしんと心に響いた。 命が終わると言うことはどういうことなのか、 人生の終わりに人は何を思うのか、 どんな風にゴール(人生の終わり)を迎えたら良いのか、 そんな事を突きつけられて深く考えさせられる話だった。 奈緒も初めは何も出来ない危なかしい感じだが、段々と自分の意見や意思が見えて来る。 それには息子の存在が大きく、この息子がまた明るくて元気で、重たい話の中で光を灯してくれる存在で頼もしくもある。 人が生きていく上で大切な事が書かれている一見重くて暗い話のようだけど、何故か爽やかさや明るさも感じる。 希望を持って読み終われる、救いがある、そんな話だった。 人はいつか必ず死を迎える。 それは決して怖いものではないのかもしれない。
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