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熱風 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/10/20 |
JAN | 9784087456493 |
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熱風
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熱風
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
「テニスボールを追いかけている時だけは熱くなれる」 テニスというスポーツに魅せられた中学2年生の孝司と、ダブルスでペアを組むことになった中山。 性格もプレーも正反対な二人は反発し合うが、次第に自分の内面をさらけ出し、本気でぶつかり合う。 二人にはそれぞれハンディがあり、それに...
「テニスボールを追いかけている時だけは熱くなれる」 テニスというスポーツに魅せられた中学2年生の孝司と、ダブルスでペアを組むことになった中山。 性格もプレーも正反対な二人は反発し合うが、次第に自分の内面をさらけ出し、本気でぶつかり合う。 二人にはそれぞれハンディがあり、それによる学校生活での苦悩も多く、親ともギクシャクする毎日だ。 思春期ならではの不安定な精神状態が丁寧に描かれていて、彼らの苦しさや、自身でも手に負えないほどの荒れた感情が胸に刺さる。 そんな二人を決して甘やかさず、厳しく指導する安田コーチの愛情もひしひしと伝わってくるし、 同じテニスチームの坂井さんというオジサマが本当に優しい人なんだ。 孝司の気持ちに寄り添って、的確なアドバイスをくれる。 あぁ、私もこんなカッコイイ大人になりたいなぁ、と思ってしまう。 児童文学ではあるが読み応え充分で、大切なことをストレートに伝えてくる作品だった。
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聴覚障害を持つ主人公と、原因不明の脱毛症の少年がテニスでダブルスを組むというお話。 主人公のお家はコンビニで両親は朝から晩まで働き詰め、かつ、主人公が耳が聞こえないこともあり、会話もなかなかできず、ぎこちない親子関係。 主人公は ・自分が両親の役に立てていない ・迷惑をかけてい...
聴覚障害を持つ主人公と、原因不明の脱毛症の少年がテニスでダブルスを組むというお話。 主人公のお家はコンビニで両親は朝から晩まで働き詰め、かつ、主人公が耳が聞こえないこともあり、会話もなかなかできず、ぎこちない親子関係。 主人公は ・自分が両親の役に立てていない ・迷惑をかけている(将来自分に店を残すために無理してコンビニを続けている) ・両親は健常者の子供を羨んでいる と思い込んでいたけれど、 ちゃんと両親は主人公のことを愛していて、そしてコンビニで働くのも好きだからであって、でも不器用で伝えられていないだけ、という感じ。 一方、脱毛症の少年も ・両親が離婚(少年は、自分の脱毛症が原因だと思い込んでいる) ・母親が放任&世間の目を気にして少年の脱毛症を隠そうとする ことに悩み、必死に頭を隠したり、いじめられてもやり返せなくなってしまう。→みじめ。 そんな二人と、少年をいじめる奴らが テニスを通じて本気でぶつかり合っていく物語。 ーーーーーー 印象的なところ 聴覚障害者の苦しみ(周りの状況が分からず、みんなの話についていけない疎外感や、それに対する諦め)が表現されてて、自分の想像が全然及んでいなかったことに気付かされました。
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テニスを通じてお互いを理解するきっかけをつかんだ中学生2人のお話し。福田センセイの作品に共通しているのが、人物や場面の描写の自然さ。本作でも、登場人物を素直に受け入れることができました。
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