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人生の持ち時間 新潮新書
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人生の持ち時間 新潮新書

曽野綾子(著者)

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人生の持ち時間 新潮新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/10/14
JAN 9784106107382

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2022/08/26

帯に「人生の持ち時間を無駄にしないための原則を説く」とある。著者の冷徹な第3者の目が人生という善悪を超えた現実にどう向き合えばよいかを導いてくれる。 気になった言葉は、以下です。 ・「高齢者がいるうちは建て直したらだめですよ。新しい家になったら、年寄りはトイレの場所を覚えられ...

帯に「人生の持ち時間を無駄にしないための原則を説く」とある。著者の冷徹な第3者の目が人生という善悪を超えた現実にどう向き合えばよいかを導いてくれる。 気になった言葉は、以下です。 ・「高齢者がいるうちは建て直したらだめですよ。新しい家になったら、年寄りはトイレの場所を覚えられなくて、押し入れで用を足すようになりますよ」 ・認知症の人の特徴は、記号が読めなくなることである。第二の特徴は、意識の中に他者の存在がほとんどなくなるということです。認知症は起きたい時に起き、寝たい時に寝るといい、酒を飲みたい時に飲まないといられないと喚き、周りが寝静まっている時に大声で喋り、出歩きたいときに出歩くことも平気になる。 ・学校秀才が、実は、甘やかされた若者にすぎないということは、洋の東西を問わないものらしい。 ・教育は、予算を取り、誰もが学べる環境を整えることだけではすまされない。場合によっては、いささかの貧困も、病気も、不平等も、むしろ学ぶ意味を見つけさせてくれる。困難がすべて取り除かれたら、人は人としての生き方の本質をいささか見失うのも致し方なくなるようにも思えるのである。 ・謝る、ということは、つまりお金で償うことだ ・謝罪は、個人が自分の心から過ちを認めた時に行うものだ。 ・私は総じて、「謝れ」という人が嫌いだ。他人に謝れと言われて謝る人は、何も謝っていないのだ。ということさえわかっていない。強制されて謝った人の胸には、前にもまして、謝れといった相手に対する侮蔑と、時には憎しみが増幅している。 ・人間は不潔なものに対しては、本能的に、避けようとするものだ。 ・アフリカの貧困の大きな理由は、一般国民にあまりにも基礎教育がないからである。 ・「実態」は善悪を超えて人を考えさせる。 ・外交にしても援助にしても、実態を知ることから始まるであろう。そして、実態というものは、しばしば、善悪を超えて、私たちに人間について考える力を与えてくれる。 ・この世の中には、一つとして無駄なことがなく、なんとよく様々な目的のために備えられているのだろう、と思うことは昔から多かった。 目次は、以下の通りです。 第1話 自分で方途を考え出すことが、人間の条件 第2話 自分で好きな人生の道を選ぶ力 第3話 日本社会に感じる未熟と喧騒 第4話 機械頼みが人間的魅力を失わせる 第5話 謝罪の強制は憎しみを増幅させる 第6話 地位と名誉とお金が感情を閉じ込める 第7話 真の奉仕とは排泄物の始末である 第8話 基礎教育の欠如が貧困をもたらす 第9話 「実態」は善悪を超えて人を考えさせる 第10話 半世紀前の東京オリンピックを思い出して 第11話 小出しのワルクチも誠実のあり方 第12話 言葉の上だけのポリティカル・コレクトネス 第13話 「美しい状態」は偶然の結果ではない 第14話 時には非合理な異次元を楽しむ 第15話 誰にも変更できな運命の部分

Posted by ブクログ

2017/11/26

20171126 一章一章が今を切り取っている。これまでの経験からのご意見が読んでいて納得できる。終章に向かってだんだん諦念を感じるが精一杯人生に対峙されて来た事がわかるので、読んでいて、この意志は受け止めなければという義務感を感じた。

Posted by ブクログ

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