うめ婆行状記 朝日文庫

宇江佐真理(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2017/10/06
• JAN: 9784022648594

商品レビュー

2023/11/01

晩年の作品なんだなぁ、伊佐次でファンになってずーっと読んで来て、最終回も、というか最後に書いたものを読み終えてまだまだ終わらないと、心の中に刻んだ。うめ婆は本来の自分を取り戻したい思う事が、実はずっと行って来ていただけで自分で気づかないだけだったと思う。あんな楽しい集まりに倒れた時に集まるのは日頃の行い以外ないので。うめ婆も続くつもりだったんだろうな、どんどん相談事が持ち込まれて解決して、お金も自立すること考えるんだろうな、武家屋敷には戻らないだろうな。

2023/04/23

図書館で。
多分初めて読んだ作家さんだと思うのですが、これが遺作とあとがきにあってちょっとしんみり。なるほど、この後うめさんがどう動くかで締めだったのね…

他人同士が結婚して家庭を持つという事は当事者にしかわからない、本人でも自覚の無い感情が色々あるんだろうなぁと漠然と思いました。なんとなくシリーズになってそうだなと思ったので、これ１巻で終わってしまうのは残念。他の本を読んでみようかな。

2020/08/05

内容（「BOOK」データベースより）
北町奉行同心の夫を亡くしたうめは、堅苦しい武家の生活から抜け出して独り暮らしを始める。気ままな独身生活を楽しもうと考えていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことを決意決意するが…。遺作にして最後の長篇時代小説。

令和2年8月3日～5日