文様えほん

谷山彩子(著者)

• 販売会社／発売会社: あすなろ書房
• 発売年月日: 2017/09/01
• JAN: 9784751528280

商品レビュー

2024/10/22

ふと周りを見渡すと、世の中は文様であふれている！
あちらこちらにある素敵な文様、いったいいつからあって、どんなものがあるの？

縄文・弥生の頃から文様はあった。
なぜ人々がそれを土器につけたのかはわかっていない。
宗教的な意味や耐久性を高めるなど合理的な意味があったのかもしれない。
けれど、人間は必ずしも合理的なわけじゃない。
「縄で模様つけたらおしゃれなんじゃない？」「エモ！」と思ったからかもしれない。

植物文様は家紋としてよくみることが多い。
親族のものは、かたばみ、沢瀉。
まさにこれ、なのだ。
見たことないのもいっぱい！なのは、生き物の文様。
結び雁（むすびかりがね）は見たことがあるが、蟹牡丹なんていうのは初めて見た。

一本の線から繋がる文様はお馴染みのものも多いけれど、世界の文様のうち、エッグアンドダーツは初見！へえ！！！
文様の世界地図は壮観。
文様の旅は唐草の旅。地域でこんなに変わるんだ！

季節の文様は、春は華やか、夏は楽しい！秋は綺麗、冬はめでたい！
こんなにも豊かな世界があるなんて。
シンプルも素敵だけど、文様のある生活も素敵。

好きなものがたくさんあるって幸せ。
好きなものを集めたら…家の中はごっちゃごちゃ。
インテリアとは？？だけど、それも文様みたい、だよね？！

2023/09/28

古今東西300種の文様。よく見かける着物の柄から家紋、世界の文様まで。文様を切り口に美術、歴史、地理、古文、さまざまな分野に好奇心が広がっていく。
人間の美意識、心、願い、祈り。それが世界中で広がっているっていうんだから。人間のこういう遊び心は素敵だなと思う。おもしろい。

2022/09/11

古今東西、まさに、日本から海外、縄文の頃から今という幅広い時間軸で、文様が様々に作られて、使われていること、それらの文様に込められた思いまでもを、可愛らしいイラストと物語で紹介してくれている絵本。
世界地図が、大雑把なことだけは気になりますが、絵本だし、仕方ないかな。
何度も読み返して、身の回りの文様を見つけて、さらに読み返したくなる良本です。
最後の文様豆知識に、「模様」「文様」「紋様」のことばのちがいと使い分けについても書かれていて。
絵本といって、侮ってはいけない、充実した本です。素晴らしいです。