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ママくらべ 友人の母、彼女の母、僕の義母 フランス書院文庫
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ママくらべ 友人の母、彼女の母、僕の義母 フランス書院文庫

弓月誠(著者)

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ママくらべ 友人の母、彼女の母、僕の義母 フランス書院文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2017/09/25
JAN 9784829642535

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2017/11/09

独特の官能描写は冴えるも物語性にはやや乏しい

前作『喪服の女に僕は耽溺れる』が2016年10月だったので、この作者にしては久方振りと言うべきか、ほぼ1年振りとなる。独特の擬音を駆使して延々と続くかの口淫が特徴的な官能描写は相変わらずで、交合場面も多いことから淫猥度は高い。アラフォーばかりを3人並べた熟女ヒロインも濃厚で、ねっ...

前作『喪服の女に僕は耽溺れる』が2016年10月だったので、この作者にしては久方振りと言うべきか、ほぼ1年振りとなる。独特の擬音を駆使して延々と続くかの口淫が特徴的な官能描写は相変わらずで、交合場面も多いことから淫猥度は高い。アラフォーばかりを3人並べた熟女ヒロインも濃厚で、ねっとりした官能描写のオンパレードである。 友人の母【裕子】44歳 落ち着きのある大人で普段は慎しみ深い淑女。しかし肌艶は若々しく、ボディは悩殺。主人公とは以前から既知の間柄だし、向けられていた想いにも気づいているため、関係に至るのは割とスムーズ。友人の息子との禁忌と憂うも昂りには抗えないオンナの罪深さ。これを興奮に変えてのめり込む裕子である。また、積年の想いが成就して喜ぶ主人公は今後も年の差カップルとして隠密裏に行動しようと努めるが、そんなことが経験豊富な熟女たる他のヒロインに悟られない訳がないというテイストで話が進んでいく。 彼女の母【美和子】42歳 実際には別れた彼女の母につき彼女自身は出てこない。裕子とは異なるキャラの美和子ではあるが、シチュエーションこそ違えどアプローチはほぼ同じ。かつては娘と恋仲だったけど、その母である自分にも想いが向けられていたことに気づいており、今なら報いることができると主人公を神社の裏手へと誘っている。立木を抱いての後背立位といった淫猥さはあるものの裕子との違いには乏しいものがあり、元より2人で済むところを3人に増やしているような印象も否めない。 僕の義母【明奈】38歳 義母が最年少というのも珍しいが、明奈は本作一番の飛び道具である。裕子の親友であり、美和子とも2人で出掛ける間柄であるため、そして義息の想いなどハナっからお見通しなため、極めてオープンに接してくる。裕子と男女の仲になれたことを母として喜び、かつて自分に向けられていた想いがまだあるならと女として求めてくる。本作のヒロインは3人とも主人公が自分へ異性としての好意を寄せていたことに以前から気づいているのである。 秘め事チックな裕子&美和子に対して明奈は実に開放的。2人に対しては隠し事なのだが、主人公とは普段の母子の会話のようにやり取りしながら体は繋がっているという違和感に近い程のギャップがある。なかなかに大胆な試みに思えるが、あっけらかんとした明奈の交わり方は興味深く、この明るさは好印象だった。 最終的には主人公の三股が発覚してショックを受けた裕子を皆で(全裸で)慰める形で関係修復に至るのだが、しばらく距離を置いた間に裕子もまた主人公への想いを募らせており、この嫉妬に身を焦がす熟女の乙女振りが描きたかったことと窺わせる幕引きである。 裕子と添い遂げる意思を新たにした主人公を見守る美和子&明奈の構図は、済し崩し的なハーレムエンドを避ける傾向にある作者らしいところであり、それでも最後は全員集合の4Pで官能的な妥協点を模索しているように見受けられることもあって、それ自体に別段の不満はない。ただ、今回はストーリーに今少しの起伏と言うか意外性を感じたかったように思う。ちょっとばかし予定調和に過ぎた印象といったところか。

DSK