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バカになったか、日本人 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2017/09/20 |
JAN | 9784087456387 |
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
2011年から14年にかけて、著者がさまざまな雑誌に発表した、社会や政治にかんするエッセイをまとめた本です。 とりあげられている話題は、東日本大震災からはじまって、民主党政権時代から安倍政権へと移り、大阪で橋下徹が「大阪維新の会」を結成するころにいたるまでのこの国の政治などが中...
2011年から14年にかけて、著者がさまざまな雑誌に発表した、社会や政治にかんするエッセイをまとめた本です。 とりあげられている話題は、東日本大震災からはじまって、民主党政権時代から安倍政権へと移り、大阪で橋下徹が「大阪維新の会」を結成するころにいたるまでのこの国の政治などが中心です。 著者の主張やその議論のスタイルなどは、著者に心酔していることで知られる内田樹を思わせるもので、基本的にはおもしろく読みました。ただ、ところどころに視点の鋭さが示されているとはいえ、著者らしい粘り強い議論は見られないことにがっかりしてしまいました。 著者は東日本大震災のときに病気を患っており、地震のときにも不安がる余裕がなかったことから、世のなかの人びととは異なる見かたに立った理由だと述べています。しかしそこから、「いろいろなことを素っ飛ばして物事を簡略化する」という方法に気づいたといい、その有効性について語っていることには、正直なところついていけないと感じます。著者の強みは多くの人びとが「素っ飛ばして」しまう部分にしつこくこだわっていくスタイルだったはずではないかと個人的には感じていたので、本書のように簡単に割り切ってしまう議論の進めかたには、最後まで違和感がのこってしまいました。
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・事実、大震災の後ー一年後だったか二年後だったか忘れましたが、経済産業省の官僚が自身のブログに「東北の復興なんか無駄だからやめてしまえ」という趣旨のことを書いて、ゴーゴーたる非難を受けました。「第二の戦後が突然やって来た」で書いた通り、津波の被害を受けた岩手県や宮城県の沿岸部は、...
・事実、大震災の後ー一年後だったか二年後だったか忘れましたが、経済産業省の官僚が自身のブログに「東北の復興なんか無駄だからやめてしまえ」という趣旨のことを書いて、ゴーゴーたる非難を受けました。「第二の戦後が突然やって来た」で書いた通り、津波の被害を受けた岩手県や宮城県の沿岸部は、過疎と高齢化が進んだ「復興に要する資金をいくら投入しても、ペイするかどうかわからない地域」です。経済成長を第一に考える経済産業省の官僚なら、「魚獲ってるジーさんたちのことなんかどうでもいいじゃないか!東北の復興なんかやめちまえ!」と言いたくなるようなところで、だから実際そう言ってしまったのでしょうが、国の切り盛りをする官僚だったら、言うべきことはもっと違っていてしかるべきだったと思いますがね。イライラを黙って我慢して「公」なることをするのが官の僚でしょうに。 ・悲しい前にくやしい。悲しんだ後でもくやしい。なぜくやしいのかと言えば、それが「どうにもならなかったこと」だから。そのどうにもならない状況を、日本人は「無常」という言葉で処理して来た。どうにもならない状況の前に膝を屈して「無常」という言葉が救ってくれたわけではないけれど、立ち直るきっかけだけは与えてくれた。どうしてかと言えば、「無常」という認識が、「それはお前のせいではない」と教えてくれて、「誰もが出遭うような悲劇の一つだから嘆くな」と言ってくれるからだろうと思う。 「無常」はなにも救わない。しかし「無常」は、一人の人間の中に留まったまま害をなす「悲しみ」を外に押し出してくれる。「それはあんただけじゃない。みんなそうだ」と言って。「大震災の記憶を風化させるな」というのは、「そのくやしさ、悲しさを心の奥で共有しよう」ということではないのかと、私は思う。 ・なにしろ「初めに結論ありき」なのだから、揺らがない。揺らぐと、「俺たちの今迄はなんだったんだ?」で、関係者一同が自己崩壊を起こしてしまうらしく、その防御作用はとても固い。でもそんなことより、「危険は危険なんだからなんとかしてくれ」であってしかるべきですけどね。 「初めに結論ありき」の国では、危機対策が中途半端にしか出来ません。なにしろ初めに「結論」と言う形で全体像を想定しちゃっているんだから、その範囲を超えた事態なると、もうなんともならない。危機に直面した現場で体を張っている人にすべてをまかせるしかなくなってしまう。「まかせる」ならまだいい表現だけど、実態は「丸投げ」に近くなる。
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橋本治さんの筆がノリにのってる時に書かれた本からいきなりこれを読むと、大分歳を召されたのだと感じざるを得ない文な気がしてしまうのですが、鈍くボヤけたわたしの頭にクリアな補助線を引いてくれるには十分な鋭さであることに変わりはなかった、という感想。 日本の政治の劣化の所以を記してく...
橋本治さんの筆がノリにのってる時に書かれた本からいきなりこれを読むと、大分歳を召されたのだと感じざるを得ない文な気がしてしまうのですが、鈍くボヤけたわたしの頭にクリアな補助線を引いてくれるには十分な鋭さであることに変わりはなかった、という感想。 日本の政治の劣化の所以を記してくれた本なのですが、さればどうしたら良いのだろう?何かを大きく動かすには人一人の力が余りに無力でどうしよもなくてずるずる劣化の劣化を見過ごしてるこの無常感と言うか無情感というか。 どうしたらいいんだろう、誰もが思い、誰もが足掻いてる。多分もう取り返しがつかないところまで行きついて、外部からの危機にさらされない限り我々は何もできないんだろう。 私は…今教育という機関で、それが引き延ばされるように、考えられる力がつくように、未来が自分の思うより良いものに変わるように、足掻いてる。答えが見えないから、当面できることを、出来るだけ。 自分は無力だと、思い知らされた。
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