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戦いすんで日が暮れて 新装版 講談社文庫
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戦いすんで日が暮れて 新装版 講談社文庫

佐藤愛子(著者)

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戦いすんで日が暮れて 新装版 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2017/09/14
JAN 9784062937733

戦いすんで日が暮れて 新装版

¥440

商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2024/10/26

どこまでが事実? ユーモアを交えた下品な表現満載に古き良き時代を感じたり。 下品な男満載なのは・・・今も昔も腹立たしい。 作者の苦労も怒りもエネルギーに替え、前向きな言葉が魅力的。かつ、怒りを書くことで反撃し、生き抜ける強さが羨ましい。 日本軍部が国民を欺したと同じように・・...

どこまでが事実? ユーモアを交えた下品な表現満載に古き良き時代を感じたり。 下品な男満載なのは・・・今も昔も腹立たしい。 作者の苦労も怒りもエネルギーに替え、前向きな言葉が魅力的。かつ、怒りを書くことで反撃し、生き抜ける強さが羨ましい。 日本軍部が国民を欺したと同じように・・・ 世の中というのはいい分の手前勝手さが通用する強い立場と、黙って通用させねばならぬ弱い立場・・・と、 さらっと皮肉を表現されているのもいい。 「うちのママは威張り屋」という娘さんの表現にぷっと笑えた。 新人女優の「つまらない噂なんて何とも思わないわ、自分さえ正しければいいんですもの」には、はっとした。 それにしても、これが名作って・・・

Posted by ブクログ

2024/06/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

なんか最近、佐藤愛子さんの本がやたら並んでますね。映画が公開されたから?100歳になられたから?どっちも? 講談社文庫フェアで、1冊買ったらよむーくのお出かけポーチがもらえたので購入。←すぐノベルティにつられる私。 短編が8つ入っています。表題作は50年も前の直木賞受賞作。いやー、すごいな。50年たってもみずみずしく、社会背景は50年前のままなのに、面白く読める。あとがきに書いてあったけど、実体験をもとにした小説らしい。そのあと更に2編、同じように「夫の会社が倒産した」っていうネタで別の短編が続く。どの主人公の女性も気が強くユーモアがあり、豪快で魅力的な女性だ。 私は最後の3編が好きだった。女を口説こうとする男たちの話。女風呂をのぞいたり、業界のプロデューサーだかなんだか、力を持っている男が女優をモノにしたり、逆に美容室経営の辣腕女性が若い男性を自分のモノにしたくて圧力をかけたり、現代なら「セクハラ」「パワハラ」いやいや「犯罪」ってなるようなことだけど、その時代はそんなものなんだろう。男ってこんなもの、年増オンナはこんなもの、っていうのを面白く描き、なぜか誰も不快にしない感じが良い。現在100歳の佐藤愛子さんが、当時から、男におもねるわけでもなく、かと言って極端なフェミニストでもなく、ただ自分の考えをしっかりともち、自分の足で歩いてきた自立した女性である所以かと思う。←えらそう。

Posted by ブクログ

2019/01/08

「戦いすんで日が暮れて」 ええかっこしいでお人好しで要領の悪い夫は 人に頼まれるとついカネを出してしまう そんな性格だから 多額の負債を抱えても、なんとなく人からは愛されていた 現実にカネを作り、借金取りの相手をしてるのは 漫画で稼いでる妻のほうで こちらはどんどん鬼のような性格...

「戦いすんで日が暮れて」 ええかっこしいでお人好しで要領の悪い夫は 人に頼まれるとついカネを出してしまう そんな性格だから 多額の負債を抱えても、なんとなく人からは愛されていた 現実にカネを作り、借金取りの相手をしてるのは 漫画で稼いでる妻のほうで こちらはどんどん鬼のような性格になっていった 「ひとりぼっちの女史」 大借金をこさえた亭主は逃げ回っており その留守中、債権者たちの訪問を受ける妻はそのたびに 怒り任せ、あるいは涙ながらの愚痴を聞かされる 亭主への憤りは、債権者への怒り、世間の噂に対する怒りになって 妻は孤独の鬼だった 「敗残の春」 事業を潰した夫は、結果的にたくさんの人を裏切ったわけだが 妻の目から見ると、裏切られたのは夫のほうであるようにも思える しかしいずれにせよ 不甲斐ないのは夫だという結論に変わりはなかった そしてそれを見捨てられない自分は 単に行き場のない中年女にすぎない…そう思っていたら とつぜん旧知の男から声をかけられ、おおいに戸惑ってしまうのだった 「佐倉夫人の憂鬱」 画家を亭主に持つ佐倉夫人はいわゆる保守派で 力なき正義は無能なり、の思想を強くする戦中派だった そんな彼女の家にやってきた下宿人は 見目麗しき童貞 佐倉夫人は一目で好意を持つのだが 合理主義者である彼へのいまいましさが先にたって素直になれず また、男のほうでも夫人のことなど 恋愛対象としては、まるっきり問題にしてないのだった 「結婚夜曲」 証券会社の営業マンに転職した夫だが その直後から景気が下がりはじめたもんで、成績はさっぱり上がらない 心配した妻は、女学校時代の後輩を紹介した 今は大手銀行の支店長夫人になった人だ しかし案の定…で 余計なことをしたと、子供たちから批判されてしまう 「マメ勝ち信吉」 沼田信吉は女好きで、毎晩マメに口説きまわっている これもタイプとしてはお人好しというか 本命には軽くあしらわれてしまうのに そのうさ晴らしで、あえて手を出した女からは 逃れることができない 「ああ 男!」 男は童貞らしさを隠し 女は処女らしさを装う それはつまり、男のほうがロマンチストだからなのかもしれん 「田所女史の悲恋」 美容室を経営する田所女史は45歳の独身 指導と称して、気に入った男子社員を折檻するのが大好き しかもたちの悪いことに やってることの自覚が本人にはなかったのだ つい最近までは しかしそれに気づいたとき とうとう権力を用いて、若者の恋愛を引き裂く真似に手を染めてしまう

Posted by ブクログ

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