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「美少女」の記号論 アンリアルな存在のリアリティ 叢書セミオトポス12
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新曜社 |
発売年月日 | 2017/08/01 |
JAN | 9784788515352 |
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「美少女」の記号論
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
2015年に秋田で行われた日本記号学会大会のメインシンポジウムの記録。問題が多岐にわたる上、領域横断的であるため、どの報告もディスカッションも正直なところ食い足りない。その中で個人的に気になったのは、小池隆太が指摘した「美少女」とは表象ではなく物語の構造上の存在であるという点(...
2015年に秋田で行われた日本記号学会大会のメインシンポジウムの記録。問題が多岐にわたる上、領域横断的であるため、どの報告もディスカッションも正直なところ食い足りない。その中で個人的に気になったのは、小池隆太が指摘した「美少女」とは表象ではなく物語の構造上の存在であるという点(「データベース消費」云々の否定)、それから大久保美紀が提起した現在の「美少女」表現における対立する2つのアプローチ、すなわち少女崇拝的なファム・オブジェ的表現(男性の欲望の投影)と女性性忌避的なフェミニズム的表現(男性による性的搾取からの避難)の非対話性・非和解性をどう打破するかという問題。いずれにせよ「美少女」が極限まで氾濫し、ある種の行き詰まり状況にあることを再認識させられた(本書でしばしば言及される京都市交通局の「地下鉄に乗るっ」は私にはもはや「美少女」には見えない)。
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「美少女」という概念を様々な角度から考察した一冊。アニメ論やアイドル論の域を超えた抽象的な話も多く難しいが知的好奇心を大いに刺激される。特に「マンガ・アニメにおける物語構造としての美少女」が面白かった。セーラームーンで月野うさぎ以外は自ら美少女を名乗らない。何て素敵な着眼点。
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