苫米地博士の「知の教室」 カーネギーメロン大学院&イエール大学院式 本当の知性とは難しいことをわかりやすく説明することです！

苫米地英人(著者)

• 販売会社／発売会社: サイゾー
• 発売年月日: 2017/08/01
• JAN: 9784866250922

商品レビュー

2024/10/26

とまべち博士にハマっている。
無茶苦茶怪しくて言っている事も時々いい加減だが、自信たっぷりで愛嬌もあり、断定口調で解説するから、小気味良い。勿論、専門分野の知識は確かだし、三菱地所時代の経験談も貴重だ。

今回面白いなと思った視点は、例えば、4次元を解説する場合、3次元の座標軸のポイントを決めて、その場所に「何時に」待ち合わせするかという概念で考えるとわかりやすい。同じ場所でも時間が異なると出会えない。それこそが4次元目の軸だ。

それと仏教の話。釈迦が縁起を説いたのは、それが社会的機能を果たす、要は人のためだと。なんのために職業があるのか、それは永続的な縁起を残すため。社会に影響を与え、その縁起が未来に残る。三島由紀夫が書いた本をいまでも読める。三島が存在しようがしまいが、三島の縁起は残るのだと。

こうした物の見方を変えていく、分かりやすく解説する力も知性の一つだ。人間のIQなど80から130の間に正規分布され、頭の回転の速さに多少の違いがあっても、その程度の違いなら知識量の方が大事。検索速度に対し、ハードディスクの情報量で検索結果が導かれる。記憶力にも違いはあるのだが、これは感情にも左右される。

素直に、苫米地本をもう少し読んでみたいと感じた。

2018/08/30

多くの人は、
「ああすれば、こうなる」
「こうなったのは、ああしたからだ」という世界で生きています。

しかし、この考え方では、「時間」は流れません。
時間というものが、未来から過去に流れるものであるするならば、
「こうしたいから、こう考える」
これが正しい因果法則です。

そして、それは、実際に起きる未来に影響力を与えることができます。
未来は一つではなく、可能性があることを、全て未来といいます。

「こうすれば、ああなる」と考えると、
それは、すでに、「時が止まってしまった人」、
つまり、未来がない人ということになる。
また、「ああしたら、こうなった」と考える人は、
ずっと過去に生きてる人になります。

苫米地氏が、ゴールを設定すること、
スコトーマを外すこと、
その重要性が改めて認識できる著作だと思います。