パリの刺繍学校

下村小百合(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京書籍
• 発売年月日: 2017/08/22
• JAN: 9784487810949

商品レビュー

2019/11/14

パリでオートクチュール刺繍を教えるエコールルサージュに留学していた著者の体験記。

オススメしたいのは
・ルサージュに留学したい人
・パリに留学したい人
だと思います。

私は若干、途中で飽きてしまった感はあります。

その理由はおそらく、パリに行くまでの手続きから、飛行機の中、到着してからの諸々がとても詳細に書かれているからかと…

実際に留学に行こうとしている人には、リアルにイメージできる良書だと思います。
手続きのこともそうですが、アパルトマンで困ったことや、実際に関わったフランス人の雰囲気などは良く描写されていて、私も「フロランス」に会ってみたいな…と想像を膨らませることが出来ました。

一方で、留学をするつもりはない人にとっては半分の量で良かったかなといった印象です。

せっかくなら刺繍の写真も掲載して欲しかったかもしれません(大人の事情で難しかったのかもですが)

2017/12/21

パリの刺繍学校「エコール・ルサージュ」で学んだ日々を綴っている。
著者は、入門コース、レベル1コース、プロフェッショナルコースと3度に分けて渡仏し、刺繍を学んでいる。
刺繍と言っても、一般的にイメージするフランス刺繍の様なものではなく、より豪華なオートクチュール刺繍である。
かぎ針を使ってビーズやスパンコールを刺繍するリュネビル刺繍である。
それは豪華で美しいものであるが、著者の悪戦苦闘振りに難しいものであるということが伝わってくる。
刺繍の細かい作業についても記されているが、休みの日に観光したパリの街についても詳細に記載があり、刺繍について書いてある部分は、予想していたよりボリュームが少なかった。もう少し、刺繍関係のことを知りたかった。

文章を書くプロではないからか、少し読みにくい部分があった。
けれど、パリの情景などを思い浮かべながら楽しく読めた。
学校近くにあるパサージュのカフェ、ゼフィールのノワゼットは是非一度飲んでみたい。