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数えずの井戸 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2017/08/21 |
JAN | 9784122064409 |
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数えずの井戸
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数えずの井戸
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
それぞれの登場人物に少なからず共感できる部分があって、なんとも表現できない読後感。 ただやっぱり、ラストはもの哀しい。 徳次郎と又市の会話シーンは、中々に読んでてキツかった……
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2010年の作品で、 「笑う伊右衛門」などの江戸怪談シリーズの第3弾。 菊が夜な夜な井戸で皿を数えるという、誰もが知っている番長皿屋敷の怪談を、京極夏彦が新たな解釈を加えて綴った哀しき物語となっています。 皿屋敷の菊の話はあまりに有名ですが、 なぜ井戸に現れて皿を数えているの...
2010年の作品で、 「笑う伊右衛門」などの江戸怪談シリーズの第3弾。 菊が夜な夜な井戸で皿を数えるという、誰もが知っている番長皿屋敷の怪談を、京極夏彦が新たな解釈を加えて綴った哀しき物語となっています。 皿屋敷の菊の話はあまりに有名ですが、 なぜ井戸に現れて皿を数えているのか、 なぜ1枚欠けているのか、 考えてみると私も詳しくは知りませんでした。 実際は諸説あるそうで、 その説も本作の冒頭で語られていてとても興味深かったです。 この話の最後が悲劇的な結末を迎えることは 初めから分かっていますが、 多くの視点から語られる物語がどう交錯するのか、 その中で菊はどのように皿と結びつくのか、 夢中になって読む手が止まりませんでした。 さすが京極夏彦さん、 文章が大変美しく、改めて日本語の魅力に気づかせてくれます。 また、ページの空間の使い方も素晴らしい! 結末が好きではない方もいらっしゃるようですが、 私はとても好きなラストでした。
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あ…。 お菊のラストに、思わず空を掴む。 一体何がどうなったんだ!? 又市と徳次郎が最終章で事件後について語るが、関係者はみんな死んでしまったから本当のところはよくわからない。なんとなく寂しいような気持ちが残る。 気触れの人、無感動の人、無垢な人…本当にいろんな人に、京極さん...
あ…。 お菊のラストに、思わず空を掴む。 一体何がどうなったんだ!? 又市と徳次郎が最終章で事件後について語るが、関係者はみんな死んでしまったから本当のところはよくわからない。なんとなく寂しいような気持ちが残る。 気触れの人、無感動の人、無垢な人…本当にいろんな人に、京極さんはその内面を語らせてくれる。 怖い、嫌だ、気持ち悪いと思う人にも、語りによって共感できる面を一つぐらいは発見する。 その一点で、みんな求めることは同じことなんだなぁと、少し哀しく見えるようになる。 元ネタは怪談だけど、怖いシーンは全くない。なのに、恐怖感抜群
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