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オレがマリオ 文春文庫
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オレがマリオ 文春文庫

俵万智(著者)

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オレがマリオ 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/08/04
JAN 9784167909154

オレがマリオ

¥660

商品レビュー

4.2

9件のお客様レビュー

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2026/01/04

2013年発行の第五歌集。 前作『プーさんの鼻』から足掛け9年とあるので40代~50代はじめの歌かな。 9年の間に、小さかった坊やは元気いっぱいの腕白男児へと成長しており、作者は沖縄県石垣島に居を移されている。 あとがきに綴られる息子さんのエピソードに微笑ましくも独特なセンスがあ...

2013年発行の第五歌集。 前作『プーさんの鼻』から足掛け9年とあるので40代~50代はじめの歌かな。 9年の間に、小さかった坊やは元気いっぱいの腕白男児へと成長しており、作者は沖縄県石垣島に居を移されている。 あとがきに綴られる息子さんのエピソードに微笑ましくも独特なセンスがあり、あぁ、万智さんの血が受け継がれていると感じた。 歌もお子さんの言葉や行動をそのまま素材として率直に詠まれているものが多い。(多少の調整はされているかと思うが) “チョコくれぬ女子にもクッキー用意して「らいねんはチョコください」と書く” 南の島で賑やかに暮らす男児の母である作者と、都会でひとりきりの読者の私。 今までの歌集よりも共感できるものが少なかったが、言葉の選び方、何気ない日常からの素材の拾い方、歌人の目は健在。 前半は震災後の歌、後半に前作から震災前までの歌という構成。 好きだなぁと感じた歌は後半が多かった。 ◆特に好きな歌を三首だけ “振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら” →親という一字を思う。親は子を心配して木の上に立ってまでいつも見るから親なのだと、昔に母が手に指で書きながら教えてくれた文字。 “遊園地 どこにも行けぬ乗り物を乗り継いでゆく春の一日” →ほんとだ、確かにどこにも行けない乗り物。春の遊園地だなんて言葉だけ並べると楽しくて明るいのに、さみしさを帯びる歌。 “母は母、マザーはマザーでいいのにね しんぐるしんぐる銀杏ふる道” →シングルマザーのシングルがひらがな表記で繰り返しのオノマトペとして使われているのがとても好き。 銀杏の葉がくるくる回りながら散る情景が見えるようで。 本歌集には母子家庭であることを詠んだ歌が他にもある。 写真は子供一人ばかりになるということ。 ゴーカートを運転する役目は自分であること。 私自身も母子家庭で育った。 子を持たない私は親の目線にはなれず子の目線で読み、しばし自分の母の事を思う。 松村由利子氏が解説で触れる通り、作者はさみしさやかなしさを、かろやかに反転して歌う。 じめじめとした陰気さは俵さんの歌には全くない。 それでも涙の跡のように残るものがあり、それこそが歌を輝かせている。 『NHK短歌 作歌のヒント』(https://booklog.jp/item/1/4140162333)にて、著者の永田和弘氏が前作の『プーさんの鼻』について、「もっとも悲しい歌集、明るさの中に漂っている悲しみの感情が新鮮である」というようなことを述べられていた事を思い出した。

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2022/08/24

あらゆる日々の営みが見方次第で歌になり得る、ということを改めて思い知った。いや、「見方次第」なんていうのは私みたいな凡人が言うことであって、世界の見え方がそもそも違って、日常の中にでも、自ずと詩を見出しているのが、本当の歌人詩人なのか。「小躍り」の歌が一番好きな歌だ。「さざやかな...

あらゆる日々の営みが見方次第で歌になり得る、ということを改めて思い知った。いや、「見方次第」なんていうのは私みたいな凡人が言うことであって、世界の見え方がそもそも違って、日常の中にでも、自ずと詩を見出しているのが、本当の歌人詩人なのか。「小躍り」の歌が一番好きな歌だ。「さざやかな」って言葉があっても良いと思った。

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2021/09/11

俵万智の作品の中でもかなり好きなものだった。自分の年齢が上がったからか。3.11について、子供について。さらに刹那的に感じられ、母として女性の愛を感じる。

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