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特攻セズ 美濃部正の生涯

境克彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 方丈社
発売年月日 2017/07/25
JAN 9784908925160

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2020/08/27

エリート将校の話かと思ったら全く違ってた。頭は良かったろうが病気がちで席次もよくなかった主人公が、司令部の都合であちこち振り回され、戦場で臆病な部分をさらけ出しながら、自分の信念を通して部隊を教育し、劣勢の戦争終盤に戦果を挙げていく。決して特攻を全否定したわけではない。読んでいて...

エリート将校の話かと思ったら全く違ってた。頭は良かったろうが病気がちで席次もよくなかった主人公が、司令部の都合であちこち振り回され、戦場で臆病な部分をさらけ出しながら、自分の信念を通して部隊を教育し、劣勢の戦争終盤に戦果を挙げていく。決して特攻を全否定したわけではない。読んでいて感じたのは合理的な判断と己を通す意思の強さ。特攻の導入を決める会議で一人反対するシーンは読んでいる方もドキドキして汗が出てきた。それにしても開戦当初からあまりに無計画、無謀に戦争を進めたさまと、レーダーすらない大日本帝国軍に唖然。誰も疑問に思わなかったのか。主人公は早くから疑問を呈しているが、本書は戦後になって書いた回想録が元になっているだろうから本当に当時そこまで疑問に思っていたのかどうか。ミッドウェーの惨敗を隠した大本営や、末端に責任を負わせてトップは(一部左遷人事もあったが)ほぼ不問にしたダバオ水鳥事件などを読んでいると、現在の政治(〇邸周辺)などを重ねてしまう。 文章は筆者の思い入れが強すぎるのか、サブタイトルが表していいるように主人公の人生を追うだけでいっぱいいっぱいな走りぶりで、時には当時の軍隊長な文章に引っ張られてしまったところもある。それでもここまでまとめられたのはさすが通信社の方とも。ただ何か所か、校正ミスか(ん?)となったところもあった。

Posted by ブクログ

2017/10/10

特攻を編み出したのは、大西瀧次郎という人で、かれは敗戦時に割腹自殺をしている。その大西に対し、特攻に反対した男がいた。それが本書の主人公美濃部(太田)正である。もっとも、かれは特攻を否定したわけでなく、特攻に代わる方法がある限り特攻はしないという立場であった。(だから、敗戦間際の...

特攻を編み出したのは、大西瀧次郎という人で、かれは敗戦時に割腹自殺をしている。その大西に対し、特攻に反対した男がいた。それが本書の主人公美濃部(太田)正である。もっとも、かれは特攻を否定したわけでなく、特攻に代わる方法がある限り特攻はしないという立場であった。(だから、敗戦間際の九州での本土決戦では最後は飛行機もろとも特攻する覚悟でいた。)要するに死を恐れないが、無駄な死に方はしないという合理的な精神の持ち主であった。日本にもこういう男がいたのである。(松山の紫電改部隊にもそういう人がいたそうだ。紫電改のタカはそれを描いたものだったか?)美濃部の方法は夜間飛行による奇襲攻撃である。当時は水冷エンジンの悪さで有名な彗星が夜間戦闘機としてしられていた。美濃部はもともと水上飛行機でもっぱら偵察をしていたが、これはスピードもおそく、攻撃には向いていない。そこで、彗星と零戦からなる部隊―芙蓉部隊を結成し、その隊長として沖縄陥落後も米軍を夜間攻撃し、打撃を与えた。かれの重んじたのは偵察と整備、さらには自分たちの飛行機を守るため、牧場にカムフラージュした岩川基地をつくった。そこは敗戦まで米軍にみつからなかったという。夜間飛行といっても今のようにレーダーがあるわけでない。だから、かれは隊員たちを訓練し、夜間でも遠くを見る視力を養わせ(零戦の坂井軍曹が昼間星をみる訓練をしたことを思い起こさせる)、敵に見つからないように、飛行機の誘導を小さな光でやった。そうした厳しい訓練があってこその奇襲攻撃である。それはある意味、ただ飛び込んでいくという特攻よりも何倍も苦しいものであった。美濃部は敗戦後、自衛隊に招かれ、最高位で退職している。本書は美濃部が晩年に書いた『大正っ子の太平洋戦記』をもとにし、関係者に取材して書き上げたものだが、あたかも美濃部が語っているかのような迫真の達意な文章である。

Posted by ブクログ

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