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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/07/14 |
JAN | 9784062937108 |
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生還者
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生還者
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商品レビュー
4
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ネパールの山で雪崩に巻き込まれて死亡した兄の遺品を整理していて、弟の直志は兄の死因に疑惑を抱く。 そんな折、兄の登山隊に関係する二人の男が相次いで生還を果たす。 だが、二人の証言は全く違った。 単独登山者だった高瀬が登山隊に出会って助けを求めた時「足手まといになる」と一蹴されたの...
ネパールの山で雪崩に巻き込まれて死亡した兄の遺品を整理していて、弟の直志は兄の死因に疑惑を抱く。 そんな折、兄の登山隊に関係する二人の男が相次いで生還を果たす。 だが、二人の証言は全く違った。 単独登山者だった高瀬が登山隊に出会って助けを求めた時「足手まといになる」と一蹴されたのだが、登山隊の加賀谷が高瀬を追ってきて助けてくれた。 その後、行方不明だった東が生還。 彼は「加賀谷はみんなの荷物を奪い、一人逃げた」と。 閉ざされた環境の中で何が起こったのか。 その謎を追うジャーナリストと直志。 次から次と生まれる謎。
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2回読んだ。まあまあかな。お兄さんの婚約者の女性の行動がよくわからない。そんなに優秀なクライマーだったら何で雪山で動くのだ?
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『生還者』 緊張感 ★★★★★ ラストシーン ★★★★★★ 意外性 ★★★★★ ―――――――― (小説より) 「山では自分の命を預け、相手に命を預けられる。絶対的な信頼がなきゃ、相棒はつくれない。人と信頼を繋げないなら、いつか死ぬ。」 ―――――――― 舞台は...
『生還者』 緊張感 ★★★★★ ラストシーン ★★★★★★ 意外性 ★★★★★ ―――――――― (小説より) 「山では自分の命を預け、相手に命を預けられる。絶対的な信頼がなきゃ、相棒はつくれない。人と信頼を繋げないなら、いつか死ぬ。」 ―――――――― 舞台は「山」です。しかも冬山です。この冬山で遭難事故が起こり、亡くなるひと、そして生き残ったひと(生還者)が生まれます。 生還者が抱く気持ちは「助かった・・・。有難い」という単純なものではありません。なぜならば、一緒に山にアタックした仲間が、目の前で命を落としているのですから・・・。 行間から、すさまじい吹雪、そして氷点下のつきさすような気温があふれてきます。 これでもか・・・というくらいに。 そして、過酷すぎる環境のなかで主人公たち歩みつづける姿は緊張感そのものです。 ミステリー好き、スピードある展開が好き、意外性ある結末が好きな方は是非にご覧ください。 ラストシーン。わたくしは、★5個ではたりなく、6個評価となりました。 読み終えての感想は「参りました・・・」です。 ―――――――― 【主人公】 標高5000m越えカンチェンジュンガで遭難事件が発生しました。 生還者は2名です。そのほかのパーティーは残念なことに帰らぬ人になりました。この帰らぬ人の肉親、弟が主人公です。彼は、兄と同じ大学の山岳部出身です。 そして、もうひとりの主人公が女性記者です。彼女も、彼と同様に山に魅せられた一人です。 ―――――――― 【物語のはじまり】 生還者2名に対して、マスコミは「奇跡の生還者」と称し、報道を行います。なぜならば、遭難した場合の生存確率が極めて厳しい山だからです。 さて、この2名(A,B)の発言が大きく異なることが「事件性」を帯びることになります。 Aは、Aが助かった理由が遭難中・行方不明のCのおかげだと発言します。Cから食糧含めて援助を受けたと・・・。だから、CはAにとっての英雄であると。 一方で、Bはまったく異なる発言をします。Cは、Bを含めたパーティーの一員であったが、途中でひとり離脱をし、迷惑をこうむった。Cは英雄でもなんでもないと・・・。 A,Bの発言の真相はいかに? なぜ食い違うのか? ―――――――― 【兄の不審死】 兄は、雪崩で亡くなりました。 弟は、兄の遺留品から兄の死に対して疑問を抱くことになります。それは、兄がもっていたザイル(綱)に「切り込み」が入っていたのです。明らかに「人為的」なものでした。 兄は殺されたのでは? パーティーの誰かに・・・。 弟は、調べはじめます。 ―――――――― 【真相に近づく記者】 今回の遭難ならびに生還者2名の発言の差異について、ひとりの女性記者が真相を追いかけ始めます。 彼女は、山岳経験者です。「山に対して嘘をついているどちらか1名を赦すことはできない」の想いを胸に、調べ始めるのです。 この過程で、もう一人の主人公/弟と協力する体制となります。 ―――――――― 【二つの遭難事故の重なり】 主人公の兄は、婚約者とともに冬の白馬岳ツアーに申し込みをしました。残念なことに、悪天候も重なり、婚約者含めた女性パーティーは全員亡くなり、男性陣だけ生還することとなりました。 これを機会に兄は、登山をやめたのでした。 しかし、今回、兄は冬山、しかも世界第3位の山に登頂アタックを試みています。 なぜ、急に登山を? 弟と女性記者は、調べを進める中で、今回の遭難と数年前の白馬岳の事故に「重なり」があることに気づきます。 ―――――――― 【タイトル「生還者」】 周囲は生還者に対して「生還できてよかった」と安寧の気持ちを抱きます。 しかし、当の生還者たちは、筆舌しがたい感情と戦っています。 或る者は「なぜ自分が生き残ってしまったのか?」と悔恨を抱きます。 また、或る者は「死に場所を求めて山に登りつづけ」ます。 生還者が苦しみ続ける途方もない闇に対して「光」が差し込んだとき、涙が頬をつたうのでした。
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