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13歳は怖い 講談社青い鳥文庫
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13歳は怖い 講談社青い鳥文庫

池田美代子(著者), 辻みゆき(著者), 伊藤クミコ(著者), にかいどう青(著者), 高上優里子

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13歳は怖い 講談社青い鳥文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2017/07/01
JAN 9784062856362

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2022/05/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

13は不吉な数字って知ってる?タロットカードの13は死神のカード、死刑台の階段も13段。少し例を上げただけでもこんなにたくさん。もちろん根拠はないけれど。 そういえばこの物語に出てくる人たちもみんな13歳だったわね……。 *** 昨日に引き続き、児童書ホラーに再び戻ってみた。児童書ホラーは読みやすいし、解釈しやすいし、ストーリーが分かりやすいのでついつい読んでしまう。そして、怖さもなかなか怖いので面白い。 今回は、青い鳥文庫から出ている「13歳は怖い」シリーズ。タイトルがなかなか独特だが、どうやら内容は13歳の登場人物たちに降りかかる恐怖の物語の様だ。 13は不吉な数字であるという導入部で始まり、4人の作者がそれぞれ怖い話を書き上げている。 小学生より少し大人だが、完璧に大人でない彼ら彼女らの多感な時期を狙う様にやってくる恐怖群。 それは時に幽霊であり、人間の心でありといろいろな形をもって引きずり込まんとする。 中には自分から心霊スポットに行って怪異に見舞われた話もあったので、その辺はうん……。そりゃそうだ。と思う話もあったが、それにしたって容赦がない。 そこはなんかこう、感動のラストになるんじゃないかと思って読んでいたけど、最後の最後まで登場人物たちを恐怖のどん底に叩き落す様は恐ろしい。 中でも怖かったのは「この先、いき止まり」。近所にある心霊スポットであるトンネルに赴いた3人。 グループのうちの一人が誕生日であることを理由に、特別なことをしたくなってという軽い気持ちで訪れた。 肝試しのため、トンネルを抜けてUターンして帰ってくる遊びを始めた3人だったが、この軽はずみの行動が後々彼らを追い詰めていく。 中々に結末がえぐい話だった。3人を襲った怪奇現象と訪れたトンネルとの因果関係がはっきりと分からなかったが、それでも怖い。 なんでこんなことが起こるのかという理由を知りたいところだが、そのあたりは描写されておらず、それがなお不気味であった。 もっと早くに気づいていればなんとなかったのか。あるいはもうどうにもならなかったのか。 当事者以外の第三者には全くこの何が怖いのか分からないところも、面白い設定。 どれぐらいの速度でやってくるのかわからないが、そんなに猶予はなさそう。 最後の1人もそう遠くない未来に、ほかの2人と同じ結末を辿ることだろう。

Posted by ブクログ

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