サトコとナダ(1) 星海社C

ユペチカ(著者), 西森マリー

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2017/07/11
• JAN: 9784063695724

商品レビュー

2025/10/01

日本人の大学生サトコと、サウジ出身でムスリムのナダが、アメリカでルームシェアする！
この漫画、2017年のこのマンガがすごい大賞で3位になった作品なのね。
コメディタッチで描かれてて楽しく読めるけど、しっかりリアルなムスリムの女子大生の日常も描かれてる。四コマなのも読みやすいね。

2025/08/06

全4巻。友だちを作りたいと思ったら、自分と同じかどうかではなく、気が合うかどうかで付き合うといいのだなあ。
宗教、人種の分断がますます激しくなっている今、改めて多くの人に読まれてほしい。

2025/05/29

サトコとナダ、日本とサウジアラビアで、お互いの文化のスタンダード(基準)が大きく違うからこそ、「そういう生き方があるのか！」という発見がある作品だと思う。

服装について、特に印象的だったのは買い物のシーン。お気に入りの服を見つけたにも関わらず、自分には可愛すぎるからと購入を戸惑うサトコ。そんな彼女に「私は私のために服を買うけどね、どうせ知り合いしか見ないから。」と答えるナダに、〝自由とは何か〟を考えさせられた。

あと、イスラム女子の〝隠していてもお洒落する〟という考え方が、とても新鮮だった。何でもかんでも見せびらかさない。日本でいうなら風姿花伝の「秘すれば花、秘せずは花なるべからず」という言葉だろうけど、それに近いものを感じた。

本作品はオチでクスッとさせられるタイプの４コマ漫画。日常系だから軽く読めるのもいい。サトコとナダの女子トークに癒やされるし、まっすぐで素直な二人がすごく可愛い。そんなほのぼの日常漫画だけど何気なく描かれる文化的差異に深く考えさせられる。

本屋さんや図書館に行っても、イスラム圏やアラビア語圏に関する書物はそんなに多くない。いや少ないと思う。私たち日本人にとってはまだまだ未知の世界。だからこそこの作品は、いい意味で〝常識を壊してくれる〟んじゃないかと思う。