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精霊たちの家(下) 河出文庫
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精霊たちの家(下) 河出文庫

イサベル・アジェンデ(著者), 木村榮一(訳者)

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精霊たちの家(下) 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2017/07/06
JAN 9784309464480

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商品レビュー

4.7

11件のお客様レビュー

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2024/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

めちゃめちゃ面白かった……上巻から面白かったのだけど、下巻に入ったら怒涛で全然読むのを止められず、あっという間に読み終わってしまいました。。。。。。。ロスっているので、ペドロ・テルセーロのモデルになったといわれるビクトル・ハラのドキュメンタリーをNetflixで見ようと思います。 この物語の魅力はなんといってもやはり女性たちで、時には自分と重ねながら(?)、時には彼女たちの勇気や行動、それから感情に思いを馳せながら読んでいた。 最後の数章は本当にハラハラしっぱなしだったのだけれど、最後の一文を読んだ時に本当に様々な思いが去来して、涙が出るのを止められなかった。読みだしたのは昨日なのに、彼女たちと一緒に何世代も過ごしていたような気がしていたので、万感の思いが訪れたのだと思う。著者のイサベル・アジェンデが書きだした背景を思うと、この本の中ではペドロ・テルセーロは亡命できているし、アルバも最後は前を向いているのが悲しいけれど彼女の本に込めた希望や前を向いて生きて行こうとするその強さに心を打たれる。 「時々、これはもうすでに経験したことで、これと同じ言葉を書きつけたことがあると感じることがある。けれども、自分はじつは自分ではなく、いつの日か私の役に立つだろうというのでノートに日々の記録をつけてくれたもうひとりの女性なのだということはよくわかっている。人間の記憶というのははかないもので、人生は短く、なにもかもがあっという間に過ぎ去ってしまう。だから私たちは、さまざまな事件を結びつけている関係を読み取ることができず、行為の結果を推し測ることもできないのだ。現在、過去、未来といった時間の虚構を信じているが、この世界においてあらゆる時代の精霊の姿を見ることのできたモラ三姉妹が言っていたように、あらゆることが同時に起こることもありうるのだ、と私は書きつけたし、祖母も同じことを書きつけている…」 この物語自体が著者の、それから弾圧された全ての人々の希望に繋がったのだろうし、これからも希望の灯として光り続けるのだと思う。 彼女たちの名前が、クラーラ(明るい)、ブランカ(白い)、アルバ(夜明け)、そして外国語の同義語の名前を付けられる数多の女の子たちが生きて、生命を紡いでいく限り。

Posted by ブクログ

2023/10/24

加速する愛の物語。 ハイメがアマンダを抱きしめて眠るところが好き。みんながアルバを猫可愛がりするところも。じつを言うと僕は宝石泥棒なんだ。 何が幸福かは他者には決められないから、自分で見つけた幸福をそれぞれ大切に守っていく。家族はそれを他人の価値観で判断しないで見守って欲しい。...

加速する愛の物語。 ハイメがアマンダを抱きしめて眠るところが好き。みんながアルバを猫可愛がりするところも。じつを言うと僕は宝石泥棒なんだ。 何が幸福かは他者には決められないから、自分で見つけた幸福をそれぞれ大切に守っていく。家族はそれを他人の価値観で判断しないで見守って欲しい。 家族って難しいよ、って配信のコメントでさらっと流れてきてどきっとしたのもここ最近。 出典がわからなくなっていたけれど、ずっと忘れなかった引用を見つけました。148ページ。 彼女は、この世界を涙の谷と考えてはいなかった。むしろ逆に、神様が冗談半分でお創りになったものだと考えていたので、それを生真面目に受けとるのはばかげたことだとみなしていた。 恐怖政治のくだりが嫌すぎて震えながら読む。ここいらない、、、けどここがないと話が成立しない。姉の死体が解剖されるのを見てクラーラは9年間誰とも口を聞かなかった、があらすじなので騙された。 政治や残虐な話があるなら読まなかったのに。 でも騙されて読んでよかった。 祖国が突然めちゃくちゃになったときの反応がとても独創的。執筆時点で軍事独裁政権が終わっていないというのもすごい。それでもここを描きたかったのはジャーナリストとして避けられなかったからなのかな。と解説を読んで考える。 突然なにが起こるかわからないからあんまり世間に無関心じゃいけない。 クラーラは超能力者だし、不思議な世界が見えるけれど困っている人のために祈ったりしない。フェルラが祈っている横で人を助けるために物理的に助けられるように動き回る。 モラ三姉妹は運命の三女神。人の運命の糸をつむぎ、測り、切る。最後末っ子が現れたのは糸を切る、を司るから。 好きなキャラクターはローサ、クラーラ、ハイメ、アルバ。 上巻でエステーバンドに嫌悪感を抱く表現にも意味があり、最後長生きすることで変化していく人間のしなやかさを見せてくれる。 上巻の出来事には全て意味があり、下巻で回収される。トゥルエバ家のエステーバンに指を切られたガルシア家の子孫がトゥルエバ家の子孫の指を切り、教会の説教で地獄の描写を聞かされた人たちの子孫は現実で地獄を再現する。死体の代わりに詰められた砂は、武器の代わりに詰められた石になる。 細部にこだわり、同じモチーフを繰り返し、国語で習うような文学的価値が高いのは私の読む作家では舞城王太郎とこの人くらい。 でもイサベルが言いたいのは、文学的すごさを見せつけたいんじゃなく、この世は文学のように全てのことに意味があり回収されていく、恨みや憎しみを繰り返すけれど、それに振り回されるのではなく、それを知った上で自分の頭で考えましょう。 それが本当の自由だし、なまじ力で物事を解決できる男の人には難しいけれど、彼らは振り回されていることにすら気付かず、半ば眠ったように一生を終えるのだ、女性のもつ魔術的力と柔軟さをもってすればできるんじゃない?ってことだと思いました。 いやむしろ男とか女とか関係なく、祖国で苦しんでいる人、平和だと思って生活している人たちみんなに、苦しいだろうけれど憎しみの連鎖を断ち切る方法を考えましょう。そもそも植民地支配の名残のある南米の抱える矛盾、憎しみの記憶にあなたならどうやって折り合いをつける?という問いかけなのかもしれない。 と言う意味では途中で挫折した百年の孤独よりこちらのほうがずっと好き。始めから夢中で読めたし。クラーラが生きてた時が1番よかった。 そして解説でもどこでもガルシア•マルケスと比較してるけど、どちらかというとパウロ•コエーリョとかピエール•マッコルランを彷彿とさせられました。

Posted by ブクログ

2022/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作者は明確にしていないが、おそらくチリの軍事政治下で行われた身の毛もよだつ出来事に対して、これも南米の歴史風土の中の一つですよ、と悟ったような書き方に、この国に生きる人々の、運命を受け入れているある種の強さや儚さを感じた。

Posted by ブクログ

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