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歴史の証人 ホテル・リッツ 生と死、そして裏切り
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2017/06/01 |
JAN | 9784488003852 |
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歴史の証人 ホテル・リッツ
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歴史の証人 ホテル・リッツ
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
1898年、パリに開業したホテル・リッツ。 マルセル・プルースト、ヘミングウェイをはじめ、ウィンザー公爵夫妻、ココ・シャネル、チャーチルにゲーリングといった、作家、映画スターに名士たち、そして第二次大戦中はドイツ占領下で軍人、政治家、各国の諜報員、従軍記者が「中立地帯」として機能...
1898年、パリに開業したホテル・リッツ。 マルセル・プルースト、ヘミングウェイをはじめ、ウィンザー公爵夫妻、ココ・シャネル、チャーチルにゲーリングといった、作家、映画スターに名士たち、そして第二次大戦中はドイツ占領下で軍人、政治家、各国の諜報員、従軍記者が「中立地帯」として機能していたこのホテルに出入りした人々の間で繰り広げられたドラマの数々を、グランドホテル形式で描くノンフィクション。 章ごとにスポットライトを当てる主要人物を変え、描かれる時代も前後するので、どの章から読み始めてもあまり支障がないです。 ここで扱われる人達は、年単位でホテルに部屋を取って生活できるほど金や権力が比較的自由になる人達なので、第二次大戦中の物資が困窮している中ですらシャンパンを開け牡蠣を堪能できる世界観で、とても煌びやか。その上流階級の中でしたたかにあるいは愚かな選択をしていく各人の生き様を垣間見た感じで面白かった。
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パリ・ヴァンド-ム広場に君臨する「ホテル・リッツ」。1898年開業以来の様々な歴史の断面を綴ったオムニバス形式による記録文学である。世界一流を誇るホテルだけあって、二度の欧州大戦をとおして行きかった著名人の多彩な顔ぶれに驚かざるをえない。皇室・王室の貴族、政治家、作家、映画スタ-...
パリ・ヴァンド-ム広場に君臨する「ホテル・リッツ」。1898年開業以来の様々な歴史の断面を綴ったオムニバス形式による記録文学である。世界一流を誇るホテルだけあって、二度の欧州大戦をとおして行きかった著名人の多彩な顔ぶれに驚かざるをえない。皇室・王室の貴族、政治家、作家、映画スタ-、ジャ-ナリストなどが常連客名簿に連座している。世界の社交場のレストランやバ-は、スパイの巣窟でありレジスタンスの隠れた活動の場であったのも頷ける。ヒトラ-狂気の叫び「パリは燃えているか?」は、暗い歴史の記憶として生々しい。
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――その夏、あり得ないほど大きな死と恐怖に直面した人々は、苦悶しながらも、ついに最後の最後で良心のとがめを感じ。自分がしたことの残虐さと同時に、しなかったことの冷酷さと向き合う羽目になった。―― 1898年6月に開業したホテル・リッツ。現代的かつ清潔な贅を尽くしたこのホテルは、...
――その夏、あり得ないほど大きな死と恐怖に直面した人々は、苦悶しながらも、ついに最後の最後で良心のとがめを感じ。自分がしたことの残虐さと同時に、しなかったことの冷酷さと向き合う羽目になった。―― 1898年6月に開業したホテル・リッツ。現代的かつ清潔な贅を尽くしたこのホテルは、パリ上流社交界ばかりか、世界中の名士が集い栄えた。 1940年6月、パリはドイツ軍に占領され、ドイツ軍将校たちが宿泊するように。しかしリッツには民間人―作家、芸術家、女優、資産家、他国の王族も宿泊し続け、敵と味方がバーで酒を酌み交わし、レストランで食事を共にしながらスパイやレジスタンスが暗躍する不思議な社交界ができあがる。 本書に紹介されるエピソードの、その焦点の多くは著名人たちではなく、創業者一族や総支配人、シェフやバーテンダーなど、ホテルで働くスタッフに向けられている。 彼らはたとえばココ・シャネルがドイツ人の愛人を部屋に連れ込んでいるときに、バーでゲシュタポにカクテルを提供する合間に、レジスタンスを隠し部屋に匿い、彼らの間の郵便配達夫にもなった。 そして彼らの幾人かは「夜と霧」の中にただ消えてゆき、戦争の無数の無言の物語のひとつになり、幾人かは戦後へと生き延びていくのだ。 KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』の企画「2017年ベスト3」で、『和菓子を愛した人たち』『レッド・クイーン』と共に紹介させて頂きました。 https://kadobun.jp/reviews/220
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