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世界鳥類神話
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 八坂書房 |
発売年月日 | 2017/06/01 |
JAN | 9784896942361 |
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
太古の昔、神は鳥だった、とすると、では今はなんなのか。その間を埋めていく。 -------- 太古、神は鳥だった、という。わかる気がする。ホルスは隼、八咫烏は自身が神かは知らないが、導いたものが神になった。火の鳥は僕は神だと思うのだが、本書によると、どうも神としての根拠が薄いらし...
太古の昔、神は鳥だった、とすると、では今はなんなのか。その間を埋めていく。 -------- 太古、神は鳥だった、という。わかる気がする。ホルスは隼、八咫烏は自身が神かは知らないが、導いたものが神になった。火の鳥は僕は神だと思うのだが、本書によると、どうも神としての根拠が薄いらしい。とはいえ、青い鳥も火の鳥も、やはり人間が何かを追う、拠り所にする、という点では、やはり神なのではなかろうか。 というわけで、本書の心意気やよし、なのだけど、全編ハイライトのような濃密さで、読むのが結構疲れるのです。いや、鳥が人間の伝承・文学にどう関わってきたか、という壮大かつ興味深いテーマの前には、疲れてなどいられないのだけれど…リズムというか、アップダウンというか、抜きが欲しいよね。 鳥というアプローチから世界の神話・文学をなめていける愉しさは格別である。神々はやがて人々の世界をさまようことがなくなって、民話・伝説には精霊や悪魔が登場するようになる。このラインで行くと、『舌切り雀』が登場する。やがて文学の世界に突入し、万葉集には多く鳥が登場するし、最近の作品では小川洋子の『ことり』が取り上げられていたり、かと思えば『よだかの星』が取り上げられながらも、宮沢賢治の鳥で一番印象的なのは銀河鉄道の夜の白鳥だ、とその項に書かれていたり。 最後には若冲やら光琳やらダヴィンチやらの鳥画も登場する。カオスである。 いや、神話から現在の生活にいたるまでを、鳥という糸でつないだ、とかいえばカッコイイのかな。今朝も庭に鳥が来ていた。けれど、そういえば現代の鳥は、神話からも文学からも、概ね切り離されているなあ。人間の側が切り離されているのかなあ。 多分最初と全然違うレビューになってしまった。鳥のウンチクをしこみたいニワカにもおすすめするが、やはり「人の考えてきたこと」を知ろうとするアプローチで読むべきだろう。神を学ぶことは人を学ぶことである。
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