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ルポルタージュ(1) バーズC

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎コミックス |
発売年月日 | 2017/06/24 |
JAN | 9784344840041 |


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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
「若者よ、恋愛しましょう」という空気に疲れた世代が、いろんな価値観を認めようという流れの中で、「恋愛しなくてもいい」から、「恋愛ってかっこわるい」に変わっていった近未来。 2人の女性新聞記者が、あるシェアハウスが襲撃されたテロ事件の遺族取材に取りかかる。この時代、「恋愛未経験者...
「若者よ、恋愛しましょう」という空気に疲れた世代が、いろんな価値観を認めようという流れの中で、「恋愛しなくてもいい」から、「恋愛ってかっこわるい」に変わっていった近未来。 2人の女性新聞記者が、あるシェアハウスが襲撃されたテロ事件の遺族取材に取りかかる。この時代、「恋愛未経験者」(未婚率ではない!)は70%にのぼり、多くの夫婦は条件や目的の一致により「(恋愛)飛ばし」といわれる関係を築いていた。襲撃されたシェアハウスも非恋愛者の集まりだった。ある遺族も、妻との思い出などないと言い切る。なぜこの場所が狙われたのか、亡くなった人たちとその家族との関係をたどりながら、理由を探していく。聖は取材の中で出会った葉に対して何かの感情が芽生える一方、理茗は(狭義の)恋愛感情をもたない自分にとまどいを抱く。 いきなり興味をそそる始まり。でも、一貫したテーマは、「恋愛」とは何か(夫婦とは何か、にもつながる)を問うてる。 そういう時代がくるかもしれないという新しいけど現実的なよくできた設定。続きのシリーズ「ルポルタージュ~追悼記事~」まで読まないといけなくて、展開があっさりしすぎて拍子抜けだと思ってたら、続きシリーズで深まっていった。 売野先生の作品は、きれいな絵柄も相まって、少し不思議な感覚になりながらも、社会からの押し付けへの抵抗というか、別の道筋を示してくれる。「MAMA」もおもしろい。
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好きな漫画家さんだというのに、二巻が出るまで気付かなかった……。 二巻まで読んだ感想としては、2巻から話が進みだしてる感じ。この話がどう進むのか、そしてどうまとまるのか楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恋愛が時代遅れなものと化した社会、人々はウェブでマッチングした相手と、無理のない合理的な婚姻を手軽に行っている。その近未来社会を象徴する居住空間「非・恋愛コミューン」が、テロリストによって襲われる。記者である主人公とその相棒というふたりの女性が、被害者のルポルタージュを書くため、遺族たちへの取材を始める…。 とても現代的な主題を扱っていて、目のつけどころはもちろん、その描き方が秀逸。前作『MAMA』もそうだったけれどクラシックな少女漫画を思わせる。効果的な間のとり方、モノローグの挟み方、表情の見せ方、余計な言葉を費やすことなく感情の揺れを伝えてくる。その語り口はスリリングで、それでいてこぼれる叙情が心地良い。 一巻だけでも、物語は美しく円環を描いて閉じたけれど、二巻以降の展開も楽しみ。完結まで駆け足になることなく語り切ってほしい。
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