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モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る 講談社選書メチエ652
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/06/10 |
JAN | 9784062586559 |
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モンゴル帝国誕生
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13世紀から14世紀に渡って大帝国を築いたモンゴル民族だが、その中でもチンギスの家系がもとから力を持っていたわけではない。10世紀のモンゴル高原は契丹(西遼)が支配しており、やがて満洲から金が強国として出てくる。当初は西遼についていたチンギスだったが、宿敵タタルと金の間で起こった争いに乗じて親金派に移る。そこには、金から鉄を輸入したいという思惑があったと考えられる。かつてから、モンゴル高原を支配してきたのは鉄を抑えた集団だった。 鉄の支配なら他の民族もできていたが、その中でもなぜチンギスが台頭できたのか。筆者はいくつかのポイントを挙げる。まず、鉄を軽量化して騎馬の機動力をあげただけでなく、インゴットを輸入することで鉄生産の効率化を図ったこと。そして、鉄の経済安全保障を行ったこと。金に依存するのではなく、親モンゴルのケレイトやトルコ系のナイマンを滅ぼして鉄資源を抑えた。最後に、兵站拠点と生産拠点を結びつけ、帝国にネットワークを張り巡らしたこと。筆者はこれらを「馬・鉄・道」に絞った国家経営と言う。 チンギスは世界帝国の実現を目論んでいたのではない。純粋に、モンゴル民族の安全と繁栄を実現したいがゆえに、こうした策をとったのである。下級武将の子に生まれ、地道に家畜の世話をしてきたことで養われたリテラシーが成した技だった。
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