金剛山のトラ 韓国の昔話 世界傑作絵本シリーズ

クォン・ジョンセン(著者), かみやにじ(訳者), チョン・スンガク

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 2017/06/07
• JAN: 9784834083378

商品レビュー

2021/01/05

絵本で世界を学ぼう
で
紹介された本。
本書で３０冊目だ。

典型的な反日政権の国なので、
世界を学ぼうと言う気になれず、
敬遠したかった。

金剛山をコンゴウサンと読み、
大阪府で一番高い山と認識している。

そこに
金剛山のトラ
と言う題名を持ってこられてもなぁ。
そう思う人も少なくないだろう。

クムガンサン　と小さくふりがながふってある。

絵本としてはかなり個性的な絵が描かれており、
ヒュッゲ感はない。
ここまで読んで来た絵本とはかなり違う。
幼児なら
怖い
と言いそうだ。

主人公は、ユボギという名だ。
これは遺腹子と言う意味がある
と後書きに書かれている。
遺腹子
初めて知った言葉だ。
調べてみたが、韓国由来の言葉のようだ。
母親のお腹にいる間に、父親が亡くなった子供
という意味だそうだ。

朝鮮民族の象徴の地を占拠し、
若い美人の女性を拉致しているトラ。

これは何を象徴しているのか。

中国？　日本？　北朝鮮？

このトラをやっつけ退治し、
女性を連れ帰る。

このお話で、彼の地の人は、溜飲をさげるのだろう。

穿った見方かもしれないけど、
そういう取り方をすれば、
絵本で世界を学ぼう
という本の著書の狙いが見えてくる。

そういう事であれば、
星４つと思ったが、
ちょっとおばあさんの顔が怖いのと、
母親が
竹の切り株のなかをころがれ
というのが引っかかるので、
星３つ。

2017/09/02

思ったよりも遠目がきかない、少人数向きか。
本が大きくて重たいので、読み聞かせをするのであればほるぷ出版の『クムカン山のトラたいじ』のほうがよいかもという意見もあり。

『金剛山の虎退治　朝鮮の民話３』（太平出版社1972）の解説には、空想豊かな冒険物語であると同時に、父の仇を討つために血みどろの修行を積む主人公と彼を厳しい愛情で支える母の姿、そして化け物トラとの凄まじい戦いに朝鮮民族の苦闘の歴史が象徴されている、とあった。

2017/08/18

クレヨンハウス　ブッククラブの配本。
中学生～大人コースになってから珍しい絵本の配本。中学生である子ども本人より、大人の私が楽しめる感じ。
韓国の昔話。金剛山に住む恐ろしい人食い白虎を、父をその虎に殺された若者ユボギが見事に退治し、その白虎に同じく食われた美しい娘と結ばれる話。描かれる山と白虎は恐ろしく、ユボギは力強い。一方ユボギのムスメの結婚の絵はとても美しい。