猫の文学館(Ⅱ) この世界の境界を越える猫 ちくま文庫

和田博文(編者), アンソロジー

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2017/06/06
• JAN: 9784480434470

商品レビュー

2024/04/26

今回は猫又の装丁。
こんな猫なら会ってみたい！

さて、1巻に続き秀悦な選出で贅沢に楽しめました。
今回は失うことの悲しみと慈しみが、伝わってきます。
あとがきの選者、地震のときをきっかけといたお話がありましたが、今回の能登地震でも、猫に纏わる話が現実としていろいろ入ってきて、大正・昭和の話も、とても身近に感じられたのでした。

2020/10/19

佐藤春夫の「愛猫知美の死」を読みたくて借りました。和田博文　編「猫の文学館　Ⅱ」、２０１７．６発行。愛猫作家たちの猫に関する作品が沢山収録されています。お目当ての「愛猫知美の死」は、佐藤春夫の愛猫への限りない愛が、丁寧な観察と素晴らしい文章で表現されてます。猫アルアルです。人が死んでも泣かなかった著者がチビの死では多くの涙を。＜春寒の　わが膝に倚り　眠りしを＞。あと、林芙美子（犬好き）への三島由紀夫（猫好き）の手紙や武田花の「谷中の猫」など。

2020/09/04

内田百閒のエッセイがなんともおもしろくて、声を出して笑ってしまった。宮沢賢治の山猫の話も、喋り方が不思議でよかった。読んだことのなかった有名作家の文章を初めて読めた。Ⅰも読んでみたい。