音楽・数学・言語 情報科学が拓く音楽の地平

東条敏(著者), 平田圭二(著者)

• 販売会社／発売会社: 近代科学社
• 発売年月日: 2017/05/01
• JAN: 9784764905382

商品レビュー

2024/11/19

図書館で借りた。
タイトルに惹かれて借りてみた。以前『楽器の物理学』に衝撃を受けたが、これも音楽×科学のジャンルになる。いくら音大を出るほどの楽器演奏者であっても、数学嫌いであれば中々読めない本だろう。
「暗意-実現モデル」などというモデル化などは、情報理論・形式科学に近い話に感じた。こんな世界もあるのかと、驚きの1冊だった。正直よく分からない部分も多かったが、音楽好きかつ理系の人にお勧めしたいという意味で、星5つ評価としておきたい。

2021/08/02

「音楽は，数学と言語が進化させる !」

音楽って、感性とセンスの豊かな人が作ったり奏でたりできるもの、カッチリした数学や言語学とは遠いイメージでした。
でも音楽理論は昔からあるし、最近では人工知能が作曲した音楽、なんて話も聞くし…。音楽・数学・言語は意外とつながっているのか、コンピュータの発達によってそのつながりが見えやすくなってきたのか。
数学と言語学によってこれまでにない音楽ができるなら、聞いてみたいですね。

大阪大学附属図書館では、eBOOKを購入しています。→
https://opac.library.osaka-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/MC00119473

2020/11/13

音楽の意味の考察として，言語学の知見や数理モデルの発想を用いる。メインとなるのは，生成的音楽理論の代表としての暗意-実現モデルやGTTMである。人工知能の興亡の最中にある現代において，音楽について再考を求められている。

（音楽理論の都合上仕方ないが）天下り的な発想が多く，音楽理論に慣れてないととっつきづらいかもしれない。ただ，この分野のテキストはそれだけで貴重で価値あるものだと思う。