乃木坂46 SELECTION(PART6) 衛藤美彩×伊藤万理華×井上小百合×新内眞衣×樋口日奈×斉藤優里×寺田蘭世

アイドル研究会(編者)

• 販売会社／発売会社: 鹿砦社
• 発売年月日: 2017/05/01
• JAN: 9784846311735

商品レビュー

2020/08/08

衛藤美彩、伊藤万理華、井上小百合、新内眞衣、樋口日奈、斉藤優里、寺田蘭世、乃木坂46を卒業してしまったメンバーもこの中では多い中、卒業前のそれぞれの「苦悩」「熱い思い」「信念」が写真と共に綴られている。「乃木坂の顔」とまではいかない、それぞれ苦い経験を経験をしてきたメンバーならではの心にある気持ちを素直に描かれている。
まずは衛藤美彩、卒業直前は乃木坂のお姉さん的な役回りでフロントメンバーにも選ばれることが多かった衞藤だが、乃木坂加入以前にミスマガジンを受賞して他のメンバーに比べると、大きな経歴を提げてきたが実際にはアンダーが続く日々……
続いて、伊藤万理華、幼い頃から母がデザイナーであることから他の女の子とは違った芸術的な感性を持ち育ってきた、それは乃木坂加入後も変わらず、メンバーや裏方の人たちからオシャレNo.1と言われ続け独特な存在感を放つも、心ないファンからはこれぞアイドルというキャラクターからは少し外れる伊藤をよく思われなかった。しかし伊藤は自分の…
続いて井上小百合、個人的にかなり推しのメンバーだ。見かけのフワフワとした雰囲気からは似つかない、毒舌や幼い頃から憧れた芝居への熱い思い、そのギャップが私はとても魅力的だと感じる。井上も加入前の実績では乃木坂の中でも1、2を争うほどの経歴である。そんな中で、アイドルをこなしながらやはり芝居への想いがどんどんと強くなる井上の葛藤……
続いて、新内眞衣、言わずもがなアイドルでは考えられないOL兼任を数年前までこなしてきたBBAである。アイドルっぽい可愛い行動、表情をしても滲み出てしまう昭和臭。そこが新内の良さであり最年長でありながらもメンバーから愛される所以なのである。しかしそんな彼女にもトップアイドルとOL を兼任する他の人たちには想像もつかない苦悩や経験……
続いて樋口日奈、一期生の中では年少組ではあるが、バナナマンも常々口にする樋口溢れ出る大人の雰囲気。しかし、幼い頃は自己主張をしない子供だった。三姉妹の末っ子として育ち家でも学校でも自分の思いを心の中にぐっと抑えてしまう子供だった。そんな樋口を変えたいと母が勧めたのが乃木坂46であった。東大にも進学する進学校に通っていた樋口は大学進学を諦め乃木坂46一本に決心する。その頃から樋口の決意は……
続いて斉藤優里、乃木坂46の元気印。その明るさでメンバー、ファン誰からも愛され乃木坂46の太陽のような存在だ。しかし、斉藤アイドルとしては致命傷の歌とダンス両方が苦手である。しかし、それすらもポジティブに笑いに変えてしまう斉藤の底抜けの明るさは周囲の人たちの気持ちも明るくする。引っ込み思案の卒業したエース西野七瀬も斉藤の明るさに何度も助けられたと言う。明るいだけでなく、自分がどうしたら活躍できるかを常に研究する努力家な一面もある……
最後は寺田蘭世。私がこの本を読み1番イメージが変わったのが、寺田蘭世である。大人しくて、不遇の2期と呼ばれる2期生の1人である。という印象であった。しかしそれは違った。乃木坂46加入当時から選抜センターをとりたい。と発言したり、こんなに自分の能力が無くて悔しいと素直で熱い気持ちを堂々と伝えたりと、心の中にある熱い想いは乃木坂46の中でもトップクラスなのではないか。そう感じた。選抜やアンダーセンターを経験したことで、その熱い想いはより強くなっているが、寺田の選抜センターの思いがいつか届くように……