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まっぷたつの子爵 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2017/05/16 |
| JAN | 9784003270967 |
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まっぷたつの子爵
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まっぷたつの子爵
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
解説がなかったらイタリアの物語とは思わなかったほどたりあであるという場面が描かれていない架空の場所である。子爵が戦争で2つに引き裂かれ、悪と善のそれそれ行いをして、最後は再び合成されるというおとぎ話である。
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みんな大好き「北欧、暮らしの道具店」で、敬愛する夏葉社の島田さんが読書に関する連載を始められ、そこに「やさしい言葉で書かれたすごい本」だなんておススメされてたら、読むしかない、と読んだ。すごい本だった!めちゃ薄いのに。てか表紙の文章を読まずに読んだ方が良いです、岩波さん、これ。私...
みんな大好き「北欧、暮らしの道具店」で、敬愛する夏葉社の島田さんが読書に関する連載を始められ、そこに「やさしい言葉で書かれたすごい本」だなんておススメされてたら、読むしかない、と読んだ。すごい本だった!めちゃ薄いのに。てか表紙の文章を読まずに読んだ方が良いです、岩波さん、これ。私はたまたますぐブックカバーして持ち歩いてたので読まなかった。よかった。おもしろい物語を読むと、本当に気分が良くなる。満たされる。満ちてゆく(by風)。
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読めば読むほど味わい深い。 そして訳者も語っているが、お話としてとても面白い。 主な舞台はテッラルバ(訳者解説によると架空の地名であるとのこと)。 主人公「ぼく」の叔父さんメダルド子爵はトルコ人との戦争に赴き、戦場で大砲に撃たれてまっぷたつになってしまう。 奇跡的に助かり右半分...
読めば読むほど味わい深い。 そして訳者も語っているが、お話としてとても面白い。 主な舞台はテッラルバ(訳者解説によると架空の地名であるとのこと)。 主人公「ぼく」の叔父さんメダルド子爵はトルコ人との戦争に赴き、戦場で大砲に撃たれてまっぷたつになってしまう。 奇跡的に助かり右半分の身体となって故郷に帰ってきた子爵は、とても悪い人間になっていて、何かにつけて悪いことをし、領民たちをたくさん絞首刑にして殺してしまう…いまやテッラルバは、まっぷたつの子爵により恐怖政治が行なわれるようになってしまったのだ… 最初の戦争の描写は異様なほどに生々しい反面、まっぷたつの子爵が半身のまま帰ってくる話やテッラルバの住民たちのエピソードなど、実に寓話的…メルヘンな話である。 しかし寓話的である分、子爵を始めとした数々の登場人物の発言や行動にさまざまな意図が含まれているようで、一度読んだだけでは咀嚼しきれない。 まず、この作品の語り部が子爵や第三者でなく、子爵の甥の「ぼく」であること。 そして平和の象徴たる子爵の父親が死んでから、悪い半分の子爵が帰ってくる様は、まるで子爵が戦争を平和な故郷に丸ごと持ち込んだかのようである。 また悪い右半身の子爵が統治する一方、なんとこれまた奇跡的に左半身の子爵が帰ってきた。 こちらの子爵はとても善い子爵であり、彼の帰還以降、右半身を悪半、左半身を善半と民たちは呼ぶようになる。 しかしまあ善半もそれはそれで随分極端で…… 善と悪について、深く考えさせられる話だ。 またどうして子爵は善と悪両極端な2つの存在にならなければならなかったのか、なども。 (ところで気になるのが、よく左の方が不浄とされるイメージがあるのだが(私だけ?)、この作品では右が悪、左が善となっている。ここがなぜなのかもとても気になる。) うん、語れば語るほど切りがない。 半身同士の決闘シーンは見応えがある。 その描写にもまた深いメッセージが込められており、熟考したいところだ。 そしてなにより、最後の一文で鳥肌がたった。 この一文で締め括るのか、と。 この物語はここに行き着くのか、と。 ぜひ読んでほしい。
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