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偽装死で別の人生を生きる
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/05/15 |
JAN | 9784163906508 |
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偽装死で別の人生を生きる
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019」に出ていたので。 思ったより軽い話だった。 実際に死亡偽装を実行した体験談なのかと勝手に思っていたらしい。 偽装した人や手助けする人たちに取材した話がほとんどだった。 例え死亡偽装したと判明しても、 保険会社が保険金の支払いが拒否できれば、 罪に問われないこともあって切迫感がない。 どちらかというと、 免許証を発行してもらうのにあまりにも時間がかかるので、 偽造が当たり前というフィリピンの現実の方が印象が強かった。 敬虔なカソリック国であるフィリピンでは賭博はご法度だが、 通夜の席では賭博が許される。 葬式代を稼ぐためだ。 だが、もちろん話はそれではとどまらない。 死人が出た家は近所に死体を貸し出し、賭場を開く。 身元不明の死体を死体安置所から買い取り、偽の通夜を行う。 このため、この死体売買市場が死亡偽装にも使われると言うことだ。 驚きだ。 あとは、著者が死亡偽装をしようと思ったきっかけ、 多大な学生ローンが衝撃だった。 アメリカが学生ローンを借りて大学に行く社会だとは知っていたし、 そのローンの返済が大変だいうことも聞いたことがあったが、 一生分の利息をたすと50万ドルになるとは知らかった。 大した罪にはならないと何度も繰り返されていても、 残された家族友人の気持ちを考えると かなりひどい犯罪だと思う。 さて、宮部みゆきさんは「本よみうり堂」をこう締めくくっている。 「若く未熟だが勇敢な主人公が現世の苦難からの解放を求めて異界を彷徨い、良い怪物や悪い魔法使いや存在するはずのないゴーストに出会って深い洞察という宝物を得て帰還する、二十一世紀の「往きて帰りし物語」だ」 さすがファンタジーの書き手は違う。
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人生をリセットしたいと思ったとき、こんな手段もあるのか…という驚き。 この方法なら確かに昔の自分は死ぬから全く新しくやり直せそう。
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学資ローンの返済を悲観して…とはなんたる不純、と最初は少々腹を立てながら読んだが、よくよく計算してみると相当な額。 そして最後には、筆者の成長が見ることが出来てああよかった、とホッとした。
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