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知性の顛覆 日本人がバカになってしまう構造 朝日新書615
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2017/05/12 |
| JAN | 9784022737151 |
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知性の顛覆
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商品レビュー
3.6
26件のお客様レビュー
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1887761809123495982?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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個人的には、アメリカで起きた事は10年先の日本でも起きるという“格言”があって、この本の出された2017年から7年、書かれ始めた2015年から9年で、そろそろ日本でもと思うわけじゃなくて、2024年のアメリカではまだトランプへの支持が多く、いったいこんな状態がいつまで続くんだよと...
個人的には、アメリカで起きた事は10年先の日本でも起きるという“格言”があって、この本の出された2017年から7年、書かれ始めた2015年から9年で、そろそろ日本でもと思うわけじゃなくて、2024年のアメリカではまだトランプへの支持が多く、いったいこんな状態がいつまで続くんだよとの思いでうんざりしているわけです。 snsでの荒れ方もまだこれから本番って事?って思うと、じゃぁいいやと撤退しているんだけど、大衆は明らかに知性を必要とせずに現状を肯定する御神託を求めているのがイヤ。 今後10年も同じような状況じゃ橋本治も草葉の陰で何だかなぁと思ってんじゃないのかな。
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本書をレビューするのは非常に難しい。読んでみてどうだった?と聞かれて、何かよく分からないが読み終わった後に清々しくもあり頭も痛くなる、というよく分からない状態に今私はなっている、思考は迷路だ。考えれば頭が痛くなるし顔面に熱を持っているのが解る。 本書は知性の顛覆というタイトルでは...
本書をレビューするのは非常に難しい。読んでみてどうだった?と聞かれて、何かよく分からないが読み終わった後に清々しくもあり頭も痛くなる、というよく分からない状態に今私はなっている、思考は迷路だ。考えれば頭が痛くなるし顔面に熱を持っているのが解る。 本書は知性の顛覆というタイトルではあるが、知性とはそもそも何か、知性が無いとはどの様な状態なのかという議論から入る。いや、議論というよりはフリーディスカッションを筆者が議題を挙げて開始され、否応なしに読者である私が巻き込まれ、尚且ついつ質問してくるかわからないから、必死に頭の中で筆者の求める解答を探していく感覚に似ている。筆者が展開するロジックは非常に楽しいし、時には突っ込みたくなる箇所も多数出てくる。いつのまにか、会議の主旨や目的を忘れて議論に花を咲かせていると、ふと今日は何の会議でしたっけ?と突然我に帰る。その繰り返しが最後まで続いた様な内容だ。 決してつまらないものではなく、個性が失われて総中流化していく日本に、僅かながらも生き残るヤンキー的な人間たちの存在を考えていくあたりは日常で何となく考えている「どうでもいいような」話題もあっても頭を使う。私も大学出ではあるものの、普通の会社に入って普通に昇進して人並みの給与を貰って、同じ様に部下を均一に育てようとする一方で、大して弾けもしないのに、海外に趣味の楽器を発注して普通とは違う自分に逃げようとする、ある意味バカな側面も持つ。普通から逸脱するのは恐怖だが、自分を失う恐怖も同時に持ち合わせる。 自分の中の知性と反知性がぶつかり合って、一体全体知性とは何か、自分は知性があるのか、知性にも上の方と下の方があるなら、自分はどれ位なのだろうか、そんな事を傍で考えながら読み進める。結果的に「おわりに」書かれている様に、筆者自身も本書の難しさ解りづらさを書いているが、恐らく私がこの様な本を書いたら、勿論もっとわかりづらいし、読者から非難轟々になるだろう(勿論私に書ける能力も気力もない)。 本書の楽しさは、筆者に知の沼の様なところに引き摺り込まれて、笑いながら羽交締めにしてくる筆者を振り解きながら、何とかして陸地に上がろうとする様な感覚に陥る点にあると思う。これをただ疲れた、面倒だと思う方には進めないし、一緒になって沼から脱出ゲームしない?難しいよ、と誘われても「楽しそうだね」と言える方には大いに楽しめる。 結果、私のレビューも伸び切ったスパゲッティみたいにぐちゃぐちゃになっている。
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