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現代中国入門 ちくま新書1258
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/05/01 |
JAN | 9784480069634 |
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現代中国入門
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
それぞれの専門家が、歴史、美術、文学、映画、軍事、宗教、沖縄との関係など、さまざまな観点から現代中国を読み解いている。 質も論者のイデオロギーもまちまちだが、多角的な視点で中国を捉える上で、なかなか面白い一冊だった。
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成蹊大学で2015-16年にかけて行われた行われた寄付講座の講義録を一冊にまとめた本です。中国関係の本は時々読みますが、本書は分野の専門家が、文化、歴史、国際関係の3つの切り口で持論を展開しています。 現在の日本での中国に関する報道ではあまり扱われないトピックや史実にスポットラ...
成蹊大学で2015-16年にかけて行われた行われた寄付講座の講義録を一冊にまとめた本です。中国関係の本は時々読みますが、本書は分野の専門家が、文化、歴史、国際関係の3つの切り口で持論を展開しています。 現在の日本での中国に関する報道ではあまり扱われないトピックや史実にスポットライトが当てられており、興味深く読みました。例えば以下の点です。 - 1972年の日中共同宣言で、中国が日本への戦時賠償請求を放棄していること。一方、日清戦争では清より2億3000両(当時の日本の国家予算の4年分)の賠償を日本が手にしており、これを資金として八幡製鉄所や三池炭鉱といった、後の日本の工業化が推進されたこと。 - 中国ではないが、琉球からの視点として、1972年の沖縄返還は、1879年に明治政府が琉球を強制的に併合した第一回、1952年のサンフランシスコ講和条約でアメリカの統治下におかれることとなった第二回に続く、三回目の「琉球処分」という言い方をされており、沖縄の人々の意思を省みられることなくその帰属が決定されてきた、ということ。 - 欧米では1648年のウェストファリア条約以来、主権国家は対等であるという原則だが、歴史的に東アジアでは、中国を中心とする冊封-朝貢体制の存在が見られ、これが現在の中国の対外政策に影響を与えているのではないか、という点。 東アジアの今後の情勢を考える上で、様々な視点を与えてくれる一冊でした。
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本書のタイトルにあるように、今の中国を知るには私個人的には役に立ちました。 ただ本書は「光田剛編」とあるように、専門研究者やジャーナリスト、それに光田剛さんを含め、複数の方がテーマ別に書かれたものを集めて一冊にしています。そのため、「この人は、こう書いているのに、こちらの人は別...
本書のタイトルにあるように、今の中国を知るには私個人的には役に立ちました。 ただ本書は「光田剛編」とあるように、専門研究者やジャーナリスト、それに光田剛さんを含め、複数の方がテーマ別に書かれたものを集めて一冊にしています。そのため、「この人は、こう書いているのに、こちらの人は別のことを書いている」といったような内容になっています。 これすなわち、中国という大国は、簡単に1冊の本では説明がつかないくらいに複雑かつ大きな存在であるということと理解しました。 隣国なのに近くて遠い中華人民共和国。 帯に「知らないでは済まされない中国の真実」と謳っている理由がわかります。
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