きみは赤ちゃん 文春文庫

川上未映子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2017/05/01
• JAN: 9784167908577

商品レビュー

2024/10/23

10ヶ月の息子が寝ている時に少しずつ、寝顔を見ながら大事に読んだ本。
私が書いた？と思うほど共感する部分が多く(ドッグイヤーが過去一の量)、でもその逆に私は違ったと思うところもあって、あらためて妊娠出産育児は人それぞれなんだなあと。

全体的に泣かないようにふんばって読んだけど(すぐ目の前に現役赤ちゃんの寝顔があるのはズルい)、特に卒乳に関する話と1歳の誕生日の話が今の私の気持ちと重なるところがあって思わず涙…
後から振り返って幸せだったと思えるように私も息子とあと数ヶ月の赤ちゃん期間を大事に過ごしたい。

2024/10/22

妊娠5ヶ月の妻からお勧めされて。子を授かることって本当に奇跡だと思うし、色んな初めてで大変なんだろうけど、早く生まれてほしいな。妻が不安定なときは、本で読んだことが参考になればいいと思う

2024/10/21

P.181の「きみに会えて本当にうれしい」というのを繰り返す部分で泣いた。
我が子が生まれた当日の夜中、初めての母子同室。なんとか泣き止まそうと必死に抱っこし続けた時のことを思い出した。あの時はゆっくり感動を噛み締めることができなかったけど、振り返ってみると一生忘れたくない大切な思い出。
先のことはわからない、取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない、というのも妊娠中からずっと感じていたことで、漠然とした不安を抱えているのは私だけじゃないんだなと思えた。

ラストはボロボロ泣きながら我が子が隣にいる状況で読み終えた。愛情が溢れてきて、たくさん抱きしめてしまった。
分娩直後はふわふわした気持ちで、そのままわからないことだらけの育児が始まって毎日必死で。この本を読んで、ようやく幸せを実感できたような気がする。かけがえのない日々を大切に過ごしていきたいと強く感じた。
このタイミングで出会えて良かった本。