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大航海時代の日本人奴隷 アジア・新大陸・ヨーロッパ 中公叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784120049781 |
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大航海時代の日本人奴隷
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
ロマン溢れる大航海時代の影には奴隷貿易があるのは知っていたけどそれが日本と日本人にどう関わっていたのかについて教えてくれた本。戦国時代には日本国内でも人狩りが行われていたこと、イエズス会が組織的に日本人奴隷の輸出に関わっていたことなど知らない事が多く楽しめた。それでもこの時代に遠...
ロマン溢れる大航海時代の影には奴隷貿易があるのは知っていたけどそれが日本と日本人にどう関わっていたのかについて教えてくれた本。戦国時代には日本国内でも人狩りが行われていたこと、イエズス会が組織的に日本人奴隷の輸出に関わっていたことなど知らない事が多く楽しめた。それでもこの時代に遠く南米にまで日本人がたどり着いていた事を知るのはなんだか愉快である。それぞれ史料についても詳しく書かれていて信用ができる本だと思う。奴隷と言うと凄惨な虐待や北米における黒人奴隷などのイメージがあり、日本人と奴隷と言う言葉はあまり結びつかない。もちろん凄惨な出来事も多くあったはずだけど、当時の日本人奴隷は全体的にそれよりはまだ人間的な扱いを受けていた印象(当時の奴隷化にはいわゆる南蛮人の考える「文明化」が名分としてあった。つまりキリスト教の洗礼を与える、など)。奴隷契約を年季奉公として捉えて身を投じた日本人がいたのではと言う考察はとても興味深かった。秀吉の伴天連追放令の中には人身売買を禁じる条項もあり、これはイエズス会による組織的な問題だと認識していたと証左だと言うのも大変面白くて歴史に新しい視点を与える画期的な内容だと思う。個人的には戦国時代の日本国内での奴隷的な人身取引について興味が湧いたので参考文献にあった本を読んでみたい。途中にある「教皇の謁見を受ける」は表現として不自然だね。賜ったり許されたりするもんだ。
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今まで考えてた奴隷のイメージとは違っていた。奴隷にも商品価値があること。豊後の例にあるが、様々な境遇で奴隷になったこと。16世紀の時点で世界の様々な港で日本人のコミュニティがあったこと。世界へ売られて行った。異国の地で果てて行った彼らの人生を考えると感慨深い。
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秀吉が禁教令を出したのは日本人が奴隷として売られていることも一因だ、というのは近年になって知った。 海を渡った彼らがどうなったたのか知りたくなったが、資料がとても少ないそう。 その歴史を作った側のポルトガル人が研究しているというのも興味深い。 年季奉公の契約だが西洋にはその概念...
秀吉が禁教令を出したのは日本人が奴隷として売られていることも一因だ、というのは近年になって知った。 海を渡った彼らがどうなったたのか知りたくなったが、資料がとても少ないそう。 その歴史を作った側のポルトガル人が研究しているというのも興味深い。 年季奉公の契約だが西洋にはその概念がないので終身奴隷となってしまったケースが多いそう。 幼い奴隷は使役するためではなく教育することが社会的ステイタスで、いずれも渡航の際に受洗する。 信仰のために海を渡った者もいれば、日本に居場所がなくなったから海外に出た者もいる(たいていそういう者は無頼漢となる)。 マカオを中心としたポルトガルの当時のアジア貿易(奴隷を含む)と世界の動きが垣間見える。 記録に残らなかった中には過酷な運命を歩んだ者もいるだろう。 実際の本の一部を翻訳したものだそうで、今後の刊行も期待したい。
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