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いなごの日/クール・ミリオン ナサニエル・ウエスト傑作選 新潮文庫
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いなごの日/クール・ミリオン ナサニエル・ウエスト傑作選 新潮文庫

ナサニエルウエスト【著】, 柴田元幸【訳】

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いなごの日/クール・ミリオン ナサニエル・ウエスト傑作選 新潮文庫

定価 ¥825

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/04/28
JAN 9784102200766

いなごの日/クール・ミリオン

¥715

商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2024/03/10

「いなごの日」が構成的によくできている気がする。昔のハリウッドが舞台で、と聞き興味が湧いたのだけど、読んでみると映画業界的な舞台が多く出てくる訳でもなく、少々ガッカリした。 「クール・ミリオン」アメリカン・ドリームものの小説のパロディらしく、読み易さは抜群なのだがブラックユーモア...

「いなごの日」が構成的によくできている気がする。昔のハリウッドが舞台で、と聞き興味が湧いたのだけど、読んでみると映画業界的な舞台が多く出てくる訳でもなく、少々ガッカリした。 「クール・ミリオン」アメリカン・ドリームものの小説のパロディらしく、読み易さは抜群なのだがブラックユーモアなのだと言われても個人的に心地よく笑えるような話ではなく、何とも後味が悪かった。何かあるごとに体の一部を無くす主人公って、、、。 あと短編が2篇、「ペテン師」は短いながらに、個人的に鮮烈なイメージが思い描きやすく印象的だった。 全体的にどうにも作者が笑かしたいのか、悲しませたいのか、現実的であれ風刺であれ、描いた対象に対してどう思っているのか、というのがいまいち掴めず、なんとなく暗澹たる思いになるだけだった。 個人的には表紙がおそらく50年代頃のエディ・カンターで、みたことのない写真なので気に入っています。

Posted by ブクログ

2022/09/05

なかなか出会うことのない作家、作風。 「いなごの日」は、1920〜30年代のアメリカを映した群像劇で、その時代の精神や価値観、アメリカ社会を感じながら読む。 プロットにとりとめがなく、途中で飽きて辞めようかと考えたが、結局読めた。 「クール・ミリオン」の方が、ツッコミなしの喜...

なかなか出会うことのない作家、作風。 「いなごの日」は、1920〜30年代のアメリカを映した群像劇で、その時代の精神や価値観、アメリカ社会を感じながら読む。 プロットにとりとめがなく、途中で飽きて辞めようかと考えたが、結局読めた。 「クール・ミリオン」の方が、ツッコミなしの喜劇のようで楽しめた。 「おいおい、酷すぎる!」とツッコミながら読まないと、ただの残酷な話。アメリカらしいジョークセンス。 20世紀初頭のアメリカは、アメリカンドリームを体現する輝かしい新世界としてよく取り沙汰される。 コメディ的な多少の誇張はあるにせよ、本作品は、アメリカンドリームのスポットライトに当たらなかった影の部分を描き、20世紀初頭のアメリカの姿に触れられる書である。

Posted by ブクログ

2021/04/14

表題作ですぐに想起させられたのはグレートギャツビー。でも、登場人物たちは全然洗練されてないし、みんな人格的にはどうかと思うほど酷い。ただ、どこかユーモラスに描かれていて、それだけが救い。クールミリオンも悪ふざけが過ぎる、と言いたくなるくらい酷い、けど面白かった。

Posted by ブクログ

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