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裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」 講談社+α文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784062817127 |
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裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
山崎拓元建設相の回顧録が存外に面白かったのは、政治の回顧は当事者の政治家が書いたから、と思ったので、時をおかずに政治評論家著のほうも読んでみた。が、やはり予想通り。所詮プレーヤーではないからか、夢中で読めるほどの熱はなかった。これは当たり前か。 党人派と官僚派というなんとなく把握...
山崎拓元建設相の回顧録が存外に面白かったのは、政治の回顧は当事者の政治家が書いたから、と思ったので、時をおかずに政治評論家著のほうも読んでみた。が、やはり予想通り。所詮プレーヤーではないからか、夢中で読めるほどの熱はなかった。これは当たり前か。 党人派と官僚派というなんとなく把握していたワードを、政党史のなかで明確に理解できたことが読書の成果。あと、長いような政治家生命でも逆算すると最盛期は決して長くない。そのことに対する焦りが命取り、とも思った。
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政治家はもっと政策とか外交とか、今の日本にとってどうするのが適切かとかそう言うことを考えているかと思っていた。しかし政治家たちは派閥争いや首相の後継者争いを考えて政治をしてる。実際日ソ国交正常化も吉田茂への対抗心だし、郵政民営化は竹下派の利権の塊を潰すのが目的だった。 政治の全て...
政治家はもっと政策とか外交とか、今の日本にとってどうするのが適切かとかそう言うことを考えているかと思っていた。しかし政治家たちは派閥争いや首相の後継者争いを考えて政治をしてる。実際日ソ国交正常化も吉田茂への対抗心だし、郵政民営化は竹下派の利権の塊を潰すのが目的だった。 政治の全てが派閥争いというわけではないだろうが、こういう目線で政治を見ると無機質で退屈だった政治ニュースがちょっと面白くなる。
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「日本をこんな国にしたい」という理想がみんなあって、だからこそ総理大臣になりたくて、でもそのためには強烈な競い合いがあって、それがある種「勝つこと」を目的化させていく。世間の意見とバランスなんか取ってられない。自分を確信し、半ば強制力をもって人を巻き込んでいける人しか勝ち残れない...
「日本をこんな国にしたい」という理想がみんなあって、だからこそ総理大臣になりたくて、でもそのためには強烈な競い合いがあって、それがある種「勝つこと」を目的化させていく。世間の意見とバランスなんか取ってられない。自分を確信し、半ば強制力をもって人を巻き込んでいける人しか勝ち残れないゲームなんだろう。 政治家だってきっと懸命に考えてる。努力してる。別に戦争を起こしたいなんて思ってない。でも、時に荒むのは、仕組みの問題なのかもしれない。このゲームのルールを変えない限り、より良い政治というものは生まれないような気がしている。
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