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裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」 の商品レビュー

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2021/08/26

山崎拓元建設相の回顧録が存外に面白かったのは、政治の回顧は当事者の政治家が書いたから、と思ったので、時をおかずに政治評論家著のほうも読んでみた。が、やはり予想通り。所詮プレーヤーではないからか、夢中で読めるほどの熱はなかった。これは当たり前か。 党人派と官僚派というなんとなく把握...

山崎拓元建設相の回顧録が存外に面白かったのは、政治の回顧は当事者の政治家が書いたから、と思ったので、時をおかずに政治評論家著のほうも読んでみた。が、やはり予想通り。所詮プレーヤーではないからか、夢中で読めるほどの熱はなかった。これは当たり前か。 党人派と官僚派というなんとなく把握していたワードを、政党史のなかで明確に理解できたことが読書の成果。あと、長いような政治家生命でも逆算すると最盛期は決して長くない。そのことに対する焦りが命取り、とも思った。

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2021/07/10

政治家はもっと政策とか外交とか、今の日本にとってどうするのが適切かとかそう言うことを考えているかと思っていた。しかし政治家たちは派閥争いや首相の後継者争いを考えて政治をしてる。実際日ソ国交正常化も吉田茂への対抗心だし、郵政民営化は竹下派の利権の塊を潰すのが目的だった。 政治の全て...

政治家はもっと政策とか外交とか、今の日本にとってどうするのが適切かとかそう言うことを考えているかと思っていた。しかし政治家たちは派閥争いや首相の後継者争いを考えて政治をしてる。実際日ソ国交正常化も吉田茂への対抗心だし、郵政民営化は竹下派の利権の塊を潰すのが目的だった。 政治の全てが派閥争いというわけではないだろうが、こういう目線で政治を見ると無機質で退屈だった政治ニュースがちょっと面白くなる。

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2021/02/07

「日本をこんな国にしたい」という理想がみんなあって、だからこそ総理大臣になりたくて、でもそのためには強烈な競い合いがあって、それがある種「勝つこと」を目的化させていく。世間の意見とバランスなんか取ってられない。自分を確信し、半ば強制力をもって人を巻き込んでいける人しか勝ち残れない...

「日本をこんな国にしたい」という理想がみんなあって、だからこそ総理大臣になりたくて、でもそのためには強烈な競い合いがあって、それがある種「勝つこと」を目的化させていく。世間の意見とバランスなんか取ってられない。自分を確信し、半ば強制力をもって人を巻き込んでいける人しか勝ち残れないゲームなんだろう。 政治家だってきっと懸命に考えてる。努力してる。別に戦争を起こしたいなんて思ってない。でも、時に荒むのは、仕組みの問題なのかもしれない。このゲームのルールを変えない限り、より良い政治というものは生まれないような気がしている。

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2020/12/18

自民党60年間の抗争劇。いたるタイミングで抗争()してるなと思ったが、確かに対立すらない馴れ合いだと歯止めが効かないのも事実か。 わりと前後するので、本気で読む場合は年表作りながら読むほうがいいと思います。だいぶわかりづらいので……

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2020/03/29

55年の保守合同以来、戦後政治のほぼ大半を与党して過ごして来た自民党。 この本は、歴代の総理とその周辺人物の"人間関係(=裏切りと嫉妬)"に焦点を当てて書いた本です。田中角栄vs福田赳夫の角福戦争辺りから、自民党の内部抗争が激化して来ている印象です(適切な表...

55年の保守合同以来、戦後政治のほぼ大半を与党して過ごして来た自民党。 この本は、歴代の総理とその周辺人物の"人間関係(=裏切りと嫉妬)"に焦点を当てて書いた本です。田中角栄vs福田赳夫の角福戦争辺りから、自民党の内部抗争が激化して来ている印象です(適切な表現か分からないけれど、平和な時代のある種の"娯楽")。 その後、金竹小トリオ、YKK連合の勃興、小泉一強時代となり、烏合離散を経て今の時代です。数年に一回来る今の長期政権が終わると暫くの日本政治はまた混乱を極めそうですが、こと"裏切りと嫉妬"と言う視点に立つと"メシウマ"なのかもしれません。

Posted byブクログ