江部康二の糖質制限革命 医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト

江部康二(著者)

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2017/04/01
• JAN: 9784492762349

商品レビュー

2025/06/28

江部康二「江部康二の糖質制限革命　医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト」

☆糖質制限食にすると痩せる5つの理由
・中性脂肪をエネルギーにするから
・肥満ホルモン（インスリン）の分泌が抑えられるから
・血中に糖質がなくなると肝臓でブドウ糖をつくり、脂肪を燃やすことになるから
・タンパク質のほうが食事誘発性熱産出が高い（消化に消費カロリーを使う）から
（痩せすぎてしまう場合、低カロリーによるものです。白身魚や鶏ササミなどの低脂肪食品を避けてください。）

★糖質は100%が2時間以内に直接、血糖に変わります。
p119

★血糖値が140〜180mg/dlを超えると血管に負担を与えます。1gの糖質で0.6〜1mg/dlの血糖値が上昇するので、空腹時の血糖値90〜120なら、1食当たり20〜60gで超えてしまいます。
p51、71
↓
☆定義としては、糖尿病治療食としての糖質制限食とは、1日糖質量130g以内の食事である。けれど更に1日糖質量30-60gに抑えるほうがより効果的です。
（肝硬変、膵炎などのひとには向きません。腎不全や、既に糖尿病治療としてSU剤インスリン注射を行っている人は、必ず医師に相談してください。）p115

★炭水化物依存症は、ニコチン依存症と似た面があり、脱却するには実施する本人にかなりの自覚と意志が必要なようです。

☆こむら返りなど筋肉痙攣も血流の悪さが原因になっています。カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが末端の神経に届ける必要があります　p144

★糖尿病治療としての糖質制限を病院が行わない理由
肥満を解消するためには、カロリー制限のみが有効だと主張していた米国＆日本糖尿病学会との相違。しかし2013年米国糖尿病学会で有効性が認められる。
日本の歴史としては、1999年宇和島では釜池豊秋医師が肥満解消を目的とした糖質制限食を実施。
同時期1999年高雄病院でも。2001年に高雄病院理事長で糖尿病でもある江部康二みずから糖質制限食を取り入れ、2004論文発表、2005本を刊行。この本のヒット以降、糖質制限食は各種メディアで取り上げられ、支持者を増やしている。

☆京都高雄倶楽部
糖質制限　食品通販サイト

2022/11/29

糖質は必須栄養素ではないどころか、【食事で摂取すべき糖質の必要最小量はゼロ】という言説が衝撃的。

「約700万年もかけて出来た、糖質を食べなくてもいい身体」vs「ほんの1万年前に始まった、糖質60％の食習慣」
→この二つの間の矛盾が、今の生活習慣病の根本的な原因、という説には説得力があるように思えた。

栄養学を学びたいと常々思っていたけれど、日本の教育は遅れているよう。であれば、アメリカの本とか読んだほうがいいのかな？子どもの食事にも同じようにして良いのかな？

どうせ食事の制限をするなら、病気になってからより今からやろうと思った。

とりあえず、夜の白米だけはやめよう。

2021/09/09

同じ著者の「主食を抜けば糖尿病は良くなる！　新版―糖質制限食のすすめ」の方がよかった。
アレルギーが改善するところは実感ある。