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枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い 朝日選書957
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2017/04/01 |
| JAN | 9784022630575 |

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枕草子のたくらみ
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商品レビュー
4.4
46件のお客様レビュー
ゼミで『枕草子』の授業提案をしている子がいたので、自分なりに『枕草子』の読みを持って参加しようと思っていたところ見つけた。同じ著者の『源氏物語の時代』を読んだことがあったことを読んでから知った。『源氏物語の時代』も好きだったけれど、今回のこれもかなり好きだったことを考えると、おそ...
ゼミで『枕草子』の授業提案をしている子がいたので、自分なりに『枕草子』の読みを持って参加しようと思っていたところ見つけた。同じ著者の『源氏物語の時代』を読んだことがあったことを読んでから知った。『源氏物語の時代』も好きだったけれど、今回のこれもかなり好きだったことを考えると、おそらく山本淳子さんの読み自体が肌に合うのだと思う。 高校時代に受けた古典の授業で、『枕草子』は、中宮定子のために書かれた慰めの本なのだという説明をされたことを思い出した。というのも、まったくその通りのことがこの本に書いてあったからである。高校生時代、すいぶんその説明に感動して、忠義の心に溢れた清少納言のことを好きになったものだが、元になる読みに触れられてますます『枕草子』への共感を増した。 章段末尾の「いとめでたし」に、清少納言は万感の思いを込めたと思う。それは、『枕草子』とは、定子のこの「めでたさ」、理想性をこそ世に伝えてゆくものなのだという一念である。最期まで理想的だった皇后定子。それを世に示すことこそが『枕草子』の戦略だった。『枕草子』の中では、定子は死なない。それは定子がこの作品の中で永久に生き続けるということだ。『枕草子』の定子は、理想の皇后として、いつまでも燦然と輝き続けるのだ。(p264) お仕えする中宮定子に紙を渡され、書くように言われた『枕草子』は、身内の不祥事で没落しつつあった定子のために書かれ、定子が亡くなったのちも、その鎮魂と後世へ伝え残すために書き続けられた。まず第一の読み手である中宮定子の心が明るくなるように、そして、のちに読む人たちが、定子を素晴らしい中宮だったと思えるように、あらゆることが明るく描かれる。 中関白家没落後、みすぼらしい屋敷へと移らねばならなくなった際に、牛車が屋敷の門を通れず、清少納言ら女房たちが徒歩で屋敷へ入るはめになったというエピソードを、高校の頃の先生が話していた。なんとなく記憶の隅に残っていたのだが、その第六段「大進生昌が家に」のエピソードが、第14章で紹介されていた。 御前に参りて、ありつるやう啓すれば、「ここにても、人は見るまじうやは。などかはさしもうち解けつる」と笑はせ給ふ。(p214) 牛車の通れない小さな門に腹を立てる清少納言たちの話に、定子は、人に見られることを考えておかなかったことは迂闊だったわね、と笑うのである。著者は、この場面を「清少納言が自分を道化に仕立て」て、自分たちを「たしなめる優位な立場に定子を置く」ことで、「定子に定子らしくあってもら」ったのだと解釈する(p215)。 当時、身分の低い者のところへ、身分の高い者が来る際には、あらかじめ牛車が通れるように門を大きく作り替えておくことが礼儀だった。その礼すら尽くされなかった屈辱的な出来事を、清少納言は、中宮定子の誇り高い人柄を描く場面に描き変えるのだ。これが、『枕草子』の「戦略」だったのだという。 それは事実とは異なるのかもしれないが、その徹底的に明るく、輝くように描く態度には、定子に対する心からの尊敬の気持ちが溢れているように思う。そういった忠義の女房としての清少納言に、心惹かれる。 話は変わるが、大学でお世話になった先生が、よく平安貴族の下民に対する差別意識の例として、『枕草子』の「にげなきもの(不似合いなもの)」を挙げていた。 にげなきもの。下衆の家に雪の降りたる。また、月のさし入りたるも口惜し。(p223) ここでは、雅やかな雪や月の光が、庶民の家に積もったり差し込んだりするのは、不釣り合いだと言っている。この感覚は、「下衆」に対する差別意識からしか出てこないというわけである。この下衆に対する意識について、著者は、次のように説明している。 (前略)理不尽を通り越して、子どもの我儘のようで笑ってしまう。だが清少納言は厳しい身分社会にあって、下級貴族にすらなかなかなれない父を持ち、幼い頃は周防の田舎暮らしまで経験して、ただひたすら上流貴族の雅びに憧れていた。その憧れの世界を純化しようとする余り、下衆を全否定したのだ。(p224) そんな理由で全否定される下衆もたまったものではないが、自分の今を肯定しようとするために人を貶めるのは、現代人としても分かるような気がする。とはいえ、雪や月明かりくらいいいようなものだと思うが。 『枕草子』を、一貫して定子のために書かれた書として解釈しきるところが、とても清々しい本だと思う。ここまでさまざまな側面から、同じ方向性の解釈が抜き出されてくると、ものすごく説得力もあり、分かった感を持てて楽しい。未だ、『枕草子』の全文は読まないが、本文も読みたくなってくるあたり、個人的には本当にいい批評だと思う。
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NHK大河の「光る君へ」の参考に読んでみた。 教科書で学んだ枕草子の印象が全く変わる内容。清少納言が好きになった。中宮定子の生き方やその背景に非常に興味がわいた。
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紹介されていた本。 タイトルから、なんだか清少納言みがある。 定子サロンに入るところから、定子が亡くなるところまでを丁寧に追いかけていく。 現実の暗さ、厳しさと。 「枕草子」が描いた柔らかさ、華やかさの対比。 それらは取捨選択された光景だったかもしれない。 それを描いた清少...
紹介されていた本。 タイトルから、なんだか清少納言みがある。 定子サロンに入るところから、定子が亡くなるところまでを丁寧に追いかけていく。 現実の暗さ、厳しさと。 「枕草子」が描いた柔らかさ、華やかさの対比。 それらは取捨選択された光景だったかもしれない。 それを描いた清少納言さえも。 けれど、定子が亡くなって、彼女と共に生きた人にとっては、救いになったかもしれない。 そうして、定子の姿を、私たちもまた感じることが出来ている。 それが清少納言の企みであったとしたら、きっと彼女は満足してるはずだ。 清少納言がカメラを持った随筆だからこそ、「現実を生きた人物」をありありと遺すことに成功したのだと言えよう。
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