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世界市場で勝つルールメイキング戦略 技術で勝る日本企業がなぜ負けるのか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2016/11/18 |
JAN | 9784023315648 |
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世界市場で勝つルールメイキング戦略
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
ー 今までは解決不可能だった問題にも手が届くようになったわけだ。ルールのない世界やこれまでのルールが通用しない世界がどんどんと広がっているのだ。この新しい世界においては、ルールのある世界でのエキスパートである私たちの美徳は逆機能し、「持ち場・立場症候群」に転化してしまう。今までの...
ー 今までは解決不可能だった問題にも手が届くようになったわけだ。ルールのない世界やこれまでのルールが通用しない世界がどんどんと広がっているのだ。この新しい世界においては、ルールのある世界でのエキスパートである私たちの美徳は逆機能し、「持ち場・立場症候群」に転化してしまう。今までの習慣は裏を返せば、自分の目の前の課題以外には向き合わないということでもあるからだ。それゆえ、既存の枠組みでは本来は解けない問題も、自分の目の前の課題に疑小化してしまう。そんな緩小化のスキルが得意な、「課題矮小化先進国」になってしまったのだ。 その好例が、企業にとっての金科玉条でもある「お客様志向」だ。お客に寄り添い何でもします、そんなビジョンやブランドプロミスを掲げている企業は多い。これは今までの自分のリソースやコンピテンシーを前提にして、お客様の要求にとことん応えますよ、何でもしますよ、努力を惜しまず365日頑張りますよ、そんな企業カルチャーや働き方になって表れている。もっと安く、もっと早く、もっといいものをというお客様のニーズに各部署が、持ち場立場で応えていく。 各部署からは、目の前のお客様の不満に応える以外に、もっと先を見て、全く新しい価値を提供する発想は出てこない。課題を緩小化して捉えるがゆえに大局観を見失ってしまう。 ー ルールメイキングできる国家的土台の前提として、国民がまともに「議論」を行える精神的成熟が必要だ。それは会社内だけの問題ではなく、政治家と「議論」できる前提がなければ、ルールメイキングではなく単なる癒着・仲良し倶楽部になってしまう。 でも、言いたいことはよく分かる。 が、欧米のそれと比較すると、ルールメイキングでたたかっている土俵が、日本だけ違うような印象を受けざるを得ない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常の自分の働き方を根本から考え直さねばとハッとさせてくれた書籍。 日本企業が国際社会におけるプレゼンスを落としている理由について理解できた。 「ルールは政府が作るものであり、受け身でしかない」日本企業と、企業自らが政治家、政府と連携しながら自らルールメイクをしていく欧米企業とで、根本的な思考が異なっている。 決められた目標やルールの中で目の前の課題に一歩ずつ取り組むことに強みを持つ日本人ではこれから勝てず、望ましい未来を描きそこからどう社会を変える必要があるか、そのために何ができるかを考えて行動していかないといけない。
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個々の識者の課題認識については同意だし、重要なテーマであることは理解できるが、概論と事例をセクションで分けて記載してもらった方が内容がすっきりすると感じた。 4章が特に興味深く感じた。基準・規格・規制など、ともするとごちゃ混ぜにしてしまいがちな概念をある程度綺麗に整理してくれてい...
個々の識者の課題認識については同意だし、重要なテーマであることは理解できるが、概論と事例をセクションで分けて記載してもらった方が内容がすっきりすると感じた。 4章が特に興味深く感じた。基準・規格・規制など、ともするとごちゃ混ぜにしてしまいがちな概念をある程度綺麗に整理してくれている。 欧州は規制を絶対的なものと捉えておらず、あくまで長期的な目標として捉えているという見方も面白い。規制等を経営の与件としてしまうのではなく、いかにデザインできるかを考えるのが重要だということには非常に同意。
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