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『レ・ミゼラブル』の世界 岩波新書1655
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『レ・ミゼラブル』の世界 岩波新書1655

西永良成(著者)

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『レ・ミゼラブル』の世界 岩波新書1655

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784004316558

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『レ・ミゼラブル』の世界

¥330

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2024/08/14

この本の特徴はなかなか通読されることの少ない『レ・ミゼラブル』の原作に込められたユゴーの思いを明らかにしていくところにあります。 この本では原作のエッセンスがコンパクトかつ絶妙にまとめられていてとてもわかりやすいです。 レミゼの全体像をまず掴んだ上で著者はユゴーの思想やレミゼに込...

この本の特徴はなかなか通読されることの少ない『レ・ミゼラブル』の原作に込められたユゴーの思いを明らかにしていくところにあります。 この本では原作のエッセンスがコンパクトかつ絶妙にまとめられていてとてもわかりやすいです。 レミゼの全体像をまず掴んだ上で著者はユゴーの思想やレミゼに込められた背景について解説していくので、これはわかりやすいです。非常にありがたい参考書です。ぜひおすすめしたい一冊です

Posted by ブクログ

2023/07/05

ちくま文庫版「レ・ミゼラブル(新訳)」(全5巻)を翻訳した著者が世界的な名作を縦横無尽に語るめちゃくちゃ面白い解説本。 本書の構成は、通読した読者は少ないといわれる「レ・ミゼラブル」の構成とあらすじ、2人のナポレオン(1世ボナパルトと3世ルイ)とユゴーの関係、ジャン・バルジャンの...

ちくま文庫版「レ・ミゼラブル(新訳)」(全5巻)を翻訳した著者が世界的な名作を縦横無尽に語るめちゃくちゃ面白い解説本。 本書の構成は、通読した読者は少ないといわれる「レ・ミゼラブル」の構成とあらすじ、2人のナポレオン(1世ボナパルトと3世ルイ)とユゴーの関係、ジャン・バルジャンの人物分析を詳述。最終章では、通読の挫折ポイントである「哲学的部分」が解説されます。 特に面白いと思ったのは -「レ・ミゼラブル」にはナポレオン1世の名前が111箇所登場する。一方、3世の名前は1度も登場しない。これはユゴーに対する3世の裏切り、ユゴーの亡命に関係する。そして、ユゴーの内面で1世と3世に関する「贖罪」が終わったとき、ユゴーは「レ・ミゼラブル」の再執筆を開始する -ユゴーはジャン・バルジャンを「素朴でだれしもが尊敬できる『19世紀に可能な唯一のキリスト』として描きたかったのかもしれない。であれば、彼の超人的な描写(馬車を持ち上げてしまうような)が挿入されていても不思議はない -「レ・ミゼラブル」は貧困を大きなテーマとしている。ユゴーの文学的な先見性は「資本主義社に必然的に伴う貧困という現象の端緒に見られた極端な特徴を鋭敏に感じとり、作品化したところ」 -「レ・ミゼラブル」のクライマックスは世間によく知られている1848年「6月暴動」などの反乱ではなく、あまり知られていない32年「6月蜂起」。これは「蜂起」のほうが、フランス革命の理念を引き継ぎ、高めるものとして理想化し、自らの思想を述べるのに好都合だったため 私は本書を「レ・ミゼラブル」を通読した後に読みました。先に読むか、後に読むかはもちろん自由ですが、個人的には「後に」読まれることをお勧めします。

Posted by ブクログ

2023/06/21

『レ・ミゼラブル』はなぜ書かれたか、また、なぜ書けたかを論証する試み。その精神性にせまる試み。ありそうで無かった本。 ユゴーの葬儀は国葬で200万人が参列した。

Posted by ブクログ

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