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十代に共感する奴はみんな嘘つき
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十代に共感する奴はみんな嘘つき

最果タヒ(著者)

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十代に共感する奴はみんな嘘つき

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/03/27
JAN 9784163906232

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商品レビュー

4

34件のお客様レビュー

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2025/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと書き出しに惹かれ、読んだ。面白かった。 なぜこういう物語にしようと思ったのかは正直あまりわからない。 つねに怒っているようで、自分以外の全てが嘘つきに見えてしまうようで、でも自分の惨めさも感じ取っていて、でもそれでいて綺麗事を唄いたいようで、よかった。 一貫性もなくて、よかった。 あとがきがとにかくいい。やはり詩人。 今の自分が過去の蓄積で構成されているって思ってしまうから、今の自分を肯定するために無理に過去の自分を肯定することってよくあって、でもそれって過去の自分に対してすごく失礼で、傲慢なことなんだよな、って思った。ちゃんとつらく悩んだことを、ちゃんと認めてあげたい。何もかもを覚えてはいないし、そのころ思ったことを今でもなお思っている必要もないんだけど、それを思った事実は、ちゃんとあったということ。 123 私はつじつま合わせのために生きているんじゃない。支離滅裂な人生を、生きている、それでいい。過去の自分を今と、未来から。今の自分を過去から、未来から、限界まで自由にしていたい。 124 きみが瞬きをした瞬間が尊い。それ以前に、それ以後に、何をするのか、何を考えるのか、そんなことをもうどうだっていいのだと、言い切りたい。だって生きることは尊いから。生きることそのものが、尊いんだから。人生の長い時間のことなど、未来や過去のことなど、今の私には、今のきみには、実はすこしも関係がない。

Posted by ブクログ

2025/07/16

先ず書き出しが凄い。 【感情はサブカル。現象はエンタメ。】 それに続いで"つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。 "この文章に心を射抜かれた私の感動はサブカルで、読書はエンタメ。が成立するがこの感情を使い捨てのティッシュみたいなものにはしたくないです。絶...

先ず書き出しが凄い。 【感情はサブカル。現象はエンタメ。】 それに続いで"つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。 "この文章に心を射抜かれた私の感動はサブカルで、読書はエンタメ。が成立するがこの感情を使い捨てのティッシュみたいなものにはしたくないです。絶対に。

Posted by ブクログ

2025/02/02

昨年、詩で萩原朔太郎賞を受賞した最果さんの短篇小説です。詩と同じように、連射する 苛立ち、視界に映ったものすべてと、頭をよぎったものすべてを写実した抽象画のような文体は、一人の生意気とも思えるふるまいの女子高生、カズハをあぶり出していきます。「感情は使い捨てのティッシュみたいなも...

昨年、詩で萩原朔太郎賞を受賞した最果さんの短篇小説です。詩と同じように、連射する 苛立ち、視界に映ったものすべてと、頭をよぎったものすべてを写実した抽象画のような文体は、一人の生意気とも思えるふるまいの女子高生、カズハをあぶり出していきます。「感情は使い捨てのティッシュみたいなものだよ。この世界は ゴミ」と。 兄の親友 三井さんが、兄の恋人である彼女と寝てしまったことを「私は勝手に幻滅をして、そんな勝手な 幻と滅を許してくれそうな佇まいで生きる彼が大人であるな」と寛容なところを見せながらも「死なないんですか」と斬りつける。 多用される“死”、“自殺”、“ いじめ”、 という ワード。しかしグロテスクなものは登場させません。クラスメイトに机を隠されても、ひるまないし、怯えないカズハ。「全員死ねよ」と思いながらもシニカルに構えて言わない。そんなカズハが終盤やっと“感情”を手に入れます。 幸せや平和であることにことごとく唾を吐くようなカズハは、最果さんの過去の分身でしょうか。 綿矢りささんの『蹴りたい背中』(芥川賞)を想起しましたが、最果さんが この作品を書いたのは三十代前半。 それなので、女子高生の描き方に大人目線が見え隠れするのが少し惜しかった、と感じました。

Posted by ブクログ