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火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 祥伝社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2017/03/15 |
JAN | 9784396342982 |
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商品レビュー
4.3
119件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かっこいい! この本を読み終えて思ったこと。 江戸の火消といえば 時代劇でお目にかかって来た「いろは47組」しか知らなかった。 それらが町火消と呼ばれるのに対し 武家火消という武家によって組織された火消があったとは…。 勇猛果敢に火と闘う。 勝手にそんなイメージを持っていたが なんのなんの、「荒れ狂う火」との頭脳合戦だった。 松永源吾率いる「ぼろ鳶」が 何よりも命を守ることを優先する火消であることが胸を打つ。 「ぼろ鳶」と揶揄されようが 『てやんでい! こちとら江戸一の火消よ!』 と、なぜだか慣れないことを言いたくなった(笑) 400ページ余りの文庫一冊。 めちゃくちゃ中身が濃くて 読み応え抜群の一冊だった。 心に響く言葉が数々あるが 私が一番気に入ったフレーズ。 「日は何故沈み、何故また昇るのかご存じか?」 「日は人々の暗い今日を消すために沈み、 人々の輝く明日を彩るために昇る…」 『火喰鳥』シリーズは既に13巻まで既刊。 これはおっつけ挑まねば!
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大興奮しながら 迫力ある時代小説を堪能しました!! 崩壊した火消組織の再建のため 源吾に影響を受けた者たち(仲間)が 少しずつ増えていく… そのエピソードから グッと心にくるものがあった!! 怪我のせいで夢にもがく力士 恋のために身を滅ぼした軽業師 世を拗ねて引きこもる...
大興奮しながら 迫力ある時代小説を堪能しました!! 崩壊した火消組織の再建のため 源吾に影響を受けた者たち(仲間)が 少しずつ増えていく… そのエピソードから グッと心にくるものがあった!! 怪我のせいで夢にもがく力士 恋のために身を滅ぼした軽業師 世を拗ねて引きこもる学者 父を拒み無気力な火消… 人は何度でも立ち直れる_ それを教えてくれた源吾だからこそ… 人の命を一義だと考える火消しの源吾だからこそ… 江戸の町に業火が襲う中でも 命をかけられるのだ!! “孤火”と言われる火付けが 江戸の町を襲う… 仲間と共に 源吾は昔の輝きを取り戻し 江戸の町を救うことができるのか… 読み終えたいま… 藍色の火消羽織を翻し 火消しに向かう源吾の背中が頼もしく輝いて見えてきました
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既に10作以上シリーズ化されている、今村翔吾さんのデビュー作で、江戸時代の火消の物語です。 火消は幕府により制度化され、武家火消と町火消に大別、さらに武家火消は、定火消(旗本担当)と大名火消があるらしい‥。ほぉ〜勉強になります。 主人公の松永源吾は、かつて定火消として鳶た...
既に10作以上シリーズ化されている、今村翔吾さんのデビュー作で、江戸時代の火消の物語です。 火消は幕府により制度化され、武家火消と町火消に大別、さらに武家火消は、定火消(旗本担当)と大名火消があるらしい‥。ほぉ〜勉強になります。 主人公の松永源吾は、かつて定火消として鳶たちを束ね、「火喰鳥」の異名を冠していましたが、訳あって5年前に官職を辞し、貧乏浪人暮らしです。 そこに、出羽新庄藩から火消方頭取として仕官の申出(大名火消の組織が壊滅し再建依頼)があり、自身の決意を翻意し受けるのでした。 ここからは、一人また一人と、個性的な火消人員の誘い込みに奔走するくだりも深く、個の力が融合し見事な火消しにつながる躍動場面など、生き生きと迫力ある描写で綴られます。嗤われ揶揄されていた者たちが、畏敬と愛着を込め"羽州ぼろ鳶組"と呼ばれるまでを見事に描き切っています。 まさに、「火事と喧嘩は江戸の華」がピッタリで、火消たちは粋で華々しく、江戸っ子でなくても読み手を興奮させます。そーなんです! 火事も熱いけど、物語・火消の心意気も熱いんです! さらにさらに、火消の邪魔立てをするのは火事の炎だけでなく、強烈な敵対する火付が出てきます。何と、"鬼の平蔵"まで登場! 面白くない訳がありません! 筋書きの面白さに加えて、展開のスピード感や緊張感も相まって、物語への引き込みが半端ない痛快さです。 いやいや、これは困った! 面白いんだから、困ることはないのですが、別の意味です。シリーズ10巻以上あるのが困ってて‥。これ全部こんなに面白いの? 読むしかないの? 今村翔吾さん、恐るべし!
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