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火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 祥伝社文庫
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火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 祥伝社文庫

今村翔吾(著者)

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火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 祥伝社文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2017/03/15
JAN 9784396342982

火喰鳥

¥814

商品レビュー

4.3

121件のお客様レビュー

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2024/12/08

今年こそは絶対読もうと決めていた作品。 読みたい作品がありすぎて、手に取るのがすっかり遅くなってしまった…! 羽州ぼろ鳶組シリーズ、1作目。 かつて江戸随一と呼ばれた武家火消、松永源吾。別名、「火喰鳥」。しかし、5年前の火事が原因で今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出...

今年こそは絶対読もうと決めていた作品。 読みたい作品がありすぎて、手に取るのがすっかり遅くなってしまった…! 羽州ぼろ鳶組シリーズ、1作目。 かつて江戸随一と呼ばれた武家火消、松永源吾。別名、「火喰鳥」。しかし、5年前の火事が原因で今は妻の深雪と貧乏浪人暮らし。そんな彼の元に出羽新庄藩の折下左門が訪れ、壊滅した藩の火消組織の再建を依頼する。 「塞王の楯」を読んだ時も思ったけれど今作も善人悪人関係なく、登場人物たちが最高すぎる。 源吾が火消組織を再建するために仲間を集めていく。その中で出会うのが突出した特技と熱い信念を持った男たち。 源吾に出会って男たちの生き様が変わっていく様は、まるで少年漫画を読んでいるかのようだった。 「狐火」と呼ばれる火付けも決してただの悪人ではない。悪人が悪人で終わらないところがいい。 火消たちが消火に当たる場面、命を擲ってでも民を守ろうとする姿に胸を打たれた。 源吾をはじめとする新庄藩火消の一人一人の成長にも胸が熱くなった。 源吾と妻、深雪の絆、「狐火」との対峙の場面も胸が熱くなると同時に涙が溢れた。 とにかく胸が熱くなる物語だった。 苦境に陥れば陥るほど躍動する新庄藩火消。 これからの彼らがどのような活躍を見せてくれるのか楽しみ。私は断然深雪推し。 ✎︎____________ 惚れた女を守るのに訳はいるかい(p.105) 日は人々の暗い今日を消すために沈み、人々の輝く明日を彩るために昇る(p.152) 誰もが銭や禄を望んでいるとは限りません(p.164) 火消はただ一人でも命を救う。その腕で魅せるもんだろう(p.169) 火消の本分は命を守ること。それ以外にねえ。(p.203) 女子の恋心というのは存外しぶといものなのです(p.233) 己の命が危機に瀕していても火が気になる。火消とはそういう人種である。(p.271) 夫婦というものは不思議なものであると思う。日常の中ではあれほど誤解を生みあうものなのに、危機に直面すれば阿吽の呼吸で伝わる。(p.315) 人は何度でも立ち直れる。(p.333) 子のために闘えぬ親がどこにおりましょう。(p.381) 「真っ当な武士が星なら、火消はさしずめ花火と同じ。一時輝きを放ち消えていく」 (中略) 「それでも人の心に残るのは案外その花火であったりするものです」 「忘れてくれればいいさ。嫌な想いもひとくくりに溶かし込んで消えればいい」(p.427)

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2024/11/17

上手い上手い!面白い! 今一番脂が乗っている作家のデビュー作らしい。 現在このシリーズは10作以上が出されているが、いっとき毎月のように出されていたので、なんとなく薄味なんじゃないかと心配で、読むのをためらっていた。全くの杞憂であった。 粋でキップの良いぼろ鳶組の面々のキャ...

上手い上手い!面白い! 今一番脂が乗っている作家のデビュー作らしい。 現在このシリーズは10作以上が出されているが、いっとき毎月のように出されていたので、なんとなく薄味なんじゃないかと心配で、読むのをためらっていた。全くの杞憂であった。 粋でキップの良いぼろ鳶組の面々のキャラもいいが、皆少し過去に影があるのがキャラの形成に深みを与えている。個人的には深雪が1番の推しキャラかな。 少々お話が出来好きの感もあるが、この先長いシリーズがどう展開していくかていくか楽しみだ。

Posted by ブクログ

2024/07/28

大興奮しながら 迫力ある時代小説を堪能しました!! 崩壊した火消組織の再建のため 源吾に影響を受けた者たち(仲間)が 少しずつ増えていく… そのエピソードから グッと心にくるものがあった!! 怪我のせいで夢にもがく力士 恋のために身を滅ぼした軽業師 世を拗ねて引きこもる...

大興奮しながら 迫力ある時代小説を堪能しました!! 崩壊した火消組織の再建のため 源吾に影響を受けた者たち(仲間)が 少しずつ増えていく… そのエピソードから グッと心にくるものがあった!! 怪我のせいで夢にもがく力士 恋のために身を滅ぼした軽業師 世を拗ねて引きこもる学者 父を拒み無気力な火消… 人は何度でも立ち直れる_ それを教えてくれた源吾だからこそ… 人の命を一義だと考える火消しの源吾だからこそ… 江戸の町に業火が襲う中でも 命をかけられるのだ!! “孤火”と言われる火付けが 江戸の町を襲う… 仲間と共に 源吾は昔の輝きを取り戻し 江戸の町を救うことができるのか… 読み終えたいま… 藍色の火消羽織を翻し 火消しに向かう源吾の背中が頼もしく輝いて見えてきました

Posted by ブクログ