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「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者 叢書・知を究める10
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「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者 叢書・知を究める10

浜田寿美男(著者)

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「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者 叢書・知を究める10

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784623079940

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2019/12/09

浜田寿美男『「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者』(ミネルヴァ書房、2017年)は日本の警察や検察の自白強要によって冤罪が生まれる実態を明らかにする書籍である。甲山事件、帝銀事件、袴田事件など冤罪が主張されている事件を取り上げる。著者は心理学者として自白の供述鑑定を行...

浜田寿美男『「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者』(ミネルヴァ書房、2017年)は日本の警察や検察の自白強要によって冤罪が生まれる実態を明らかにする書籍である。甲山事件、帝銀事件、袴田事件など冤罪が主張されている事件を取り上げる。著者は心理学者として自白の供述鑑定を行ってきた。 市民を閉じ込め、集団で問い詰め、何時間も取調べを続けて自白を強要する。警察官には市民に対して高慢で、下劣で、他罰的な精神性がある。他人が自分に怯える事に快感を覚える病んだ精神がある。警察組織は集団主義という点で左翼過激派の総括ごっこ、査問会ごっこと似た者同士である。 この背景には日本人のハチ公体質がある。「ハチ公は確かに、日本人にとって忠誠心のシンボルなのだろうが、忠誠心に対する行きすぎた信仰は危ない。たとえウソをついたり、自らを滅ぼす可能性があったとしても、その時の「主人」に従う体制を作ってしまうからだ」(レジス・アルノー 「日本人の「ハチ公体質」は、不幸しか招かない 上下関係で成り立つような忠誠心は危険だ」2018年6月3日) 日本の警察の取り調べの常識は欧米から見たら非常識である。日本の刑事司法はグローバルスタンダードから逸脱する。欧米から見ると日本はブラックボックスに映る。説明責任が果たされていない。一体何が起きていて、これからどうなるのか、そして何をしているのかが全く分からない。11月29日は「いいにくいことを言う日」である。この問題を言い続ける上で相応しい日である。違法捜査を拒絶せよ、否定せよ、糾弾せよ。

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2018/03/04

gacco「法心理・司法臨床:法学と心理学の学融」Week1第5回参考文献 https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga100+2018_03/about

Posted by ブクログ

2017/08/27

詳細に語るほど真実らしく見えるが、何年も前の日常を詳細に語ると嘘っぽい作り話に見える。 心理学者の鑑定書はまともに対応しない。供述の任意性や信用性の判断は裁判官の専決事項。 取調官の確信の壁にぶつかる辛さ。 取り調べの苦しさと将来受けるはずの死刑判決の苦しさは天秤にかけづらい...

詳細に語るほど真実らしく見えるが、何年も前の日常を詳細に語ると嘘っぽい作り話に見える。 心理学者の鑑定書はまともに対応しない。供述の任意性や信用性の判断は裁判官の専決事項。 取調官の確信の壁にぶつかる辛さ。 取り調べの苦しさと将来受けるはずの死刑判決の苦しさは天秤にかけづらい。今の現実、と将来の可能性、の違い。 犯人なら、死刑を現実のものとして考えるが、冤罪事件はそう考えられない。死刑の現実感がない。 一度自白すると、堪忍を演じる、ことになる。 「賢いハンス」状態になって真実らしく語ることになる。 ハンスが正解を出せるのは、出題者が正解を知っているから。 犯人を演じる、から犯人と思い込む、に至る。 証拠の弱い事件ほど崩れにくい、という逆説。 証拠がはっきりしていれば、その証拠を否定すれば冤罪は証明できる。 真犯人も虚偽自白がありうる。 精密司法がもたらす書類の山。 無罪判決を出すには、有罪以上に論拠が必要。 取調官の証拠なき確信、が虚偽自白を引き出す。 現場は推定無罪の逆。

Posted by ブクログ