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伊豆の踊子・禽獣ほか 教科書で読む名作 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/03/10 |
JAN | 9784480434166 |
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伊豆の踊子・禽獣ほか
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
表題作の「伊豆の踊子」のみ読了。 ネットのレビューで、みうらじゅんが「ボンボンがロリータに淡い恋をする話」と酷評したとみましたが、言葉を選ばずに言えばそれ以上でもそれ以下でもないのかもしれません。 主人公は茶屋や旅の踊子一行に簡単にお金を渡していますし(チップのようなイメージでし...
表題作の「伊豆の踊子」のみ読了。 ネットのレビューで、みうらじゅんが「ボンボンがロリータに淡い恋をする話」と酷評したとみましたが、言葉を選ばずに言えばそれ以上でもそれ以下でもないのかもしれません。 主人公は茶屋や旅の踊子一行に簡単にお金を渡していますし(チップのようなイメージでしょうか)、その行動からは、貧しさとは無縁の「ボンボン」の雰囲気を感じることもあります。 けれど、踊り子が「宴席のあと、誰かにけがされているのではないか」と悶々とする様子や、翌朝の晴れやかな彼女の姿を見て胸をなでおろすところなどは、主人公の純粋な気持ちがまっすぐに表現されていると思いますし、登場人物の心理描写だけでなく、情景描写も丁寧で表現も豊かで読みごたえがあります。 作者(川端康成)の体験も反映されている(=主人公も孤児であることも含めて)と言われていますが、「孤児根性で歪んでいる」と自分の性格を反省していた主人公が「いい人だ」と踊り子たち一行から思ってもらえるようになった、ということは、主人公の伊豆への旅が成長につながったという事なのだろうと思います。自分にとっての利害関係とは関係なく、出会う他者にやさしくすることができる、ということの「美しさ」も感じさせてくれる作品だと思います。 いわゆる「名作」として著名な作品なので、長編小説だとずっと思いこんでいましたが、短い作品に魅力が凝縮されているように思いました。
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伊豆の踊子、今読み返すととても瑞々しく、『私』の心の変化が心地いい。 三島由紀夫が純粋な尊敬を持ち合わせているように感じさせる解説も素敵。
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